自律神経系と身体運動との関係性

 

 

こんにちは、こんばんは、おはようございます

 

広島県福山市を中心に活動しています

 

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

 

本日は自律神経系と身体運動の関係について解説していきます。

 

 

自律神経系の波

 
自律神経系は「交感神経系」と「副交感神経系」があり日常生活の中で波のように活性化と脱活性化を繰り返しています。
 
 
交感神経系優位では以前にもブログに掲載した筋緊張は更新している状態であり、皮膚血流量は減少し、筋肉への血流量が増加します。
つまり戦闘準備状態であり、外部刺激に対して大きなエネルギーを放出できる状態です。
自然の中ではこの大きなエネルギーを使って身を守ることや戦うことができるのですが、ヒトの場合は社会性の中で生活しているためいつでもこのエネルギー放出できる環境にはいません。
 
つまり、戦闘状態が続いていると筋肉の緊張が高い状態が継続してしまい、脱活性化状態(血流が皮膚や内臓器官にも戻っている状態。呼吸の振幅は大きくなり、リラックスしている状態)にもどれなくなってしまいます。
この状態でエクササイズを行うとどのようになるのでしょうか?
動きの中で筋肉に膨大なエネルギーが残っているわけですから動き自体が努力性となり、動きの可動性(しなやかさ)やリズムが損なわれています。
 
また、この交感神経が優位になりすぎるとエネルギーを使い果たしてしまい、身体が壊れてしまうので副交感神経系がブレーキをかけるような仕組みがあります。
 
 
この交感神経をブレーキングする副交感神経系が働いている場合は逆に筋緊張は低下し、脱力した状態(何にもやる気が起きなかったり、めんどくさいと感じる)になってしまいます。
このような状態でエクササイズを行うとどのようになるのでしょうか?
この状態では筋緊張(動くための準備段階の筋肉の緊張)が低下しているので、身体の動きの中で動きのバランスや集中力に欠け、体自体を起こすことも億劫に感じてしまうかもしれませんし、そもそもエクササイズなんかやりたくないかもしれません。
 
 
まとめますと、交感神経系や副交感神経系は日常の中で働ていてるが、交感神経系が優位になりすぎている状態であれば動きの硬さが目立ち、副交感神経系によるブレーキングがかかっている状態では筋緊張が低下している状態であるため、そもそも動きを構成すること自体が難しい状態になってしまっているということです。
 
 
このように「筋緊張」という自律神経系と動きの両者に関係している部分を意識するだけでも動きやすさや動きの質、内部感覚との統合がしやすくなります。
 
 
1つワークをご紹介します。
 

 
 

目の焦点を観察するワーク

 
上記のように交感神経系が優位である場合には中心視野になっており、周囲の状態を全体的に把握するというよりも1点集中で見ています。
 
また、副交感神経系によるブレーキングがかかっている場合、周囲の情報を視覚的にとらえにくい状態となっています。
 
 
この両者の状態に対して周囲のオリエンテーションを行うというのがこのワークです。
 
これはゆっくりと周囲の環境を観察するというワークであり、安全を感じることのできるワークにもなります。
 
 
安全でない環境で動きなさいと言われても、いつ何時なにが襲ってくるか分かりませんから、交感神経系が優位になりますよね。
 
 
エクササイズをする、アーサナをとるという実際に体でアクティブな要素を入れていく前に、地震の身体環境がどうなのかという部分をゆっくりとオリエンテーションしていくと、視野や目の焦点から緊張がとれ、自律神経系の波の中で動きがとりやすくなります。
 
 
内部の状態を把握することももちろん大切ですが、自身の外部環境も把握して「動く・姿勢をとる」ということを行ってみてください。
 
 
このように自律神経系と身体運動とは関係性があり、運動を行う準備段階としての筋肉の緊張の調整や運動をつかさどる筋肉の状態について常時自分の感覚器官を通して気づいていることが大切ということになりますね。
 
 
身体を動かすコツや動かし方とはその動き自体も身体に対しては感覚ということになります。
 
 
つまり、「動きはじめ」は意識をして状態に気付いている必要がありますね。
 
 
エクササイズの目的や目標を体得するためにはまずは現状の把握が必要になるということですね。
 

 
 

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

     

     

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