ソマティックな視点で身体を考える「ニュートラル」とは

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
運動療法と身体コンディショニング専門サロンのだいすけです。
前回はファンクショナルローラーピラティスミドルインストラクター養成コースについての記事を書いていきましたが、このピラティスの中ではニュートラルという言葉がよく出てくるのです。
ピラティスではこのニュートラルという身体のポジションを解剖学的に定義します。
ではこのニュートラルをソマティックな視点で生理学的に解釈した場合どのように捉えることができるのかを今回は記事にしていきたいと思います。

解剖学的なニュートラルの定義

解剖学的にニュートラルという中庸とも言える身体のポジションを下の図に示してみようと思います。
上の図のように骨同士の軸が支え合っている状態を解剖学的にニュートラルなポジションと言います。
全身で表すと下のような図になります。
つまり、ヒトが2本足で立っている時に、最も重力に抗している状態であり、上記のように骨の軸同士で身体を支えている状態をニュートラルな状態と言います。ピラティスではこの身体のポジションのことをエロンゲーション(軸の伸長)ができている状態といい、エクササイズや運動を行うための大前提のポジションとなります。
では次に生理学的にニュートラルということを考えみたいと思います。

生理学的なニュートラルとは

生理学的にというと自律神経系のことが思い浮かぶことと思います。
この自律神経系には交感神経系と副交感神経系があり、どちらの神経系も身体全体の状態を調整してくれている神経系になります。
生理学的なニュートラルとは上記のように解剖学的なニュートラルのように1点にとどまるという概念ではなく、範囲という幅があります。
もちろんこの幅から出てしまえば身体の内部のシステムは行動という面では機能ができなくなってしまいます。
このようにニュートラルという考え方1つとっても何がニュートラルなのか、何をニュートラルとするのかどうかはそれぞれで異なってくるのです。
このニュートラルと言ってもキャパシティがあり、キャパシティの範囲内であれば生物として機能することはできるのです。
このキャパシティは何に影響を受けているのか。どのように自分の中で構築されてきたのだろうか。
キャパシティは多くのものによってそして、ニュートラルも同様に発達や生活の中でたくさんの事象や物事に影響を受けています。
生きるを育む過程の中でニュートラルは構築されていきますし、神経学的にはポリヴェーガル理論はニュートラルを理解するためには非常に役立ちます。
身体的・解剖学的なニュートラルと神経・生理学的なニュートラルは多くの共通点を持ち、またこの共通点があるが故に症状としてたくさんの事象が身体に現れてきます。
身体を解剖学的な視点で捉えることと、生理学的な視点で捉えることの両方が統合されてくるとヨーガやピラティスでの身体的な視点を養っていけるきっかけとなると思います。
では、今日はこの辺で。

お知らせ

※個人セッションのスケジュールは随時更新しております。

※下記カレンダーにてスケジュールを確認後、お問い合わせフォームよりご連絡をお願い致します。

スケジュールカレンダー

クリックしていただくとレッスン可能な時間帯の詳細を見ることができます。

個人セッション/整体(ボディケア)/靴中敷き作成/少人数セッション/グループセッション

お問い合わせフォーム

    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

    Bodywork Salon Compassesとは

    こころとからだの指針と紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善やマッサージ・整体による痛みのケア(関節痛:首痛、頸痛、首コリ、肩こり、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛み、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア・姿勢と歩きの改善を行なっております。 ホームページではレッスンの内容や料金について詳細がわかりますので、この記事の最後の「ホームページはこちら↓↓をクリック」からのぞいてみてください。

    ホームページはこちら↓↓の画像をクリック

    LINE公式アカウント、Facebookアカウント、公式Instagramアカウントができたので

    【フォロー】や【いいね!】をよろしくお願いします!

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました