こんにちは、こんばんは、おはようございます
広島県福山市を中心に活動しています
理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。
首と頸についてその違いや構造については以前記事であげましたが(以前の記事はこちらから)少し深い部分の運動連鎖という視点からその動きと関連が深い部分との関係性をトピックにしていきたいと思います。
首・頸部の運動連鎖
首とは頭蓋骨と第一頸椎との間の関節またはその部位のことです
形状は頭蓋骨に対して第一頸椎の関節面はおわん型になっているので、屈伸、横に曲げる(側屈)、回す(回旋)という動きが可能です。
体中の関節の動きは得意な動きとそうでない動きがあります
例えば膝は屈伸の動きは得意だけど、横に曲げる側屈の動きは得意ではない
しかしながら、その運動方向は近くの関節がポジションを変えることで変化させることが出来る
どのようなことかというと、上記のように膝を単体で見た場合、屈伸の動きがメインであり(回旋も可能であるが靭帯等により制御されている)側屈は得意ではない
でも膝関節の上の関節である股関節が外旋(外向きに捻じる動き)していくことで、体に対しては屈伸の動き自体が側屈するのと同じ方向に運動方向が変わる(膝単独の動きは屈伸の方向にしか動かない)
そのため、運動連鎖といっても、重力に対しての体の反応とその適応、体の変位や関節・筋肉のポジションによって変わってしまうということになる。
膝の動きをみるといっても、股関節がどうなのか、足関節がどうなのか、背骨がどうなのか、腕はどうなのか…
などその方向性やコンディションによって連鎖する部位は変化していきます
この近位関節や全身の関節の動く方向性を関節の形状や筋の付着部を知っていれば、姿勢制御としてのとろうとしているパターンを解釈し理解することができます。
話を首・頸部の動きに戻します
首単独の動きの特徴としては全方向への動きが可能ということです
関係が深い近くの部位といえば眼球と下顎になります
もちろん頸部の関節も近くの部位になります。(往々にして首の動きの代償を頸部が行うことがあります)
首・頸部についている筋肉には後頭下筋群(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)があります
加えて関係性の深い筋肉顎二腹筋や僧帽筋、斜角筋、肩甲挙筋、舌骨筋、咬筋、翼突筋、板状筋、半棘筋など細かな筋肉がそれぞれ関係性をもって支えています
例として、右の顎二腹筋の前腹の緊張が高まったとします(右の歯で噛み込んでいる場合)。
右の下顎が後退し、下顎の後退と共に右の頭蓋骨が第一頸椎に対して後方に滑ります。
頸部の左回旋が起きた時の頭蓋骨-第一頸椎の関節の動きと同じになる。
動き、アライメント、緊張はこのようにつなげて考えることが出来ます(右噛みになっている原因は座位や立位での重心とそのバランスや食事動作、上肢機能に関係します)
上記にもあげましたが、近くの関節のポジションによって運動の方向性も変化していきます
バリエーションやパターンも様々で、関節の運動面と筋機能(求心性の収縮や遠心性の収縮)が相互にバランスがとれていると何通りあってもよく、代償的に関節面に沿っていなければ過度な圧迫や離開となり、筋の過剰な努力を要する必要があります。
この過負荷パターンの開放や全身の関節面の方向性を可動させる手段としてピラティスやヨーガのアーサナは活躍してくれます
関節にも動きの長所・短所があるので長所を活かせるように動きを構成していく必要がありますね。
まとめ
・形状は長所と短所を探す手がかりになる
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Daisuke Nobuchika
・理学療法士
・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
・歩行アドバイザー
・側弯トレーナー
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。
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コメント
[…] 以前の記事でご紹介した首・頸部の運動連鎖(以前の記事はこちらから)も最終的には足部へとエネルギーの伝達が行われます。 […]