ソマティックな視点で身体を考える「身体の動きのパターン」

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
 
運動療法と身体コンディショニング専門サロンのだいすけです。
 
ソマティックな視点で身体を考えるシリーズ「身体の動きのパターン」について考えていきます。

 

動きの成り立ち

身体の動き自体は筋肉、神経系、骨格が協調して働くことで運動が構成されています。
 
筋肉へ信号を送っているのが神経系であり、筋肉の状態を調整しているのも神経系の役割になります。
 
また、外部からの状態を脳へ伝えているもの神経系であり、神経系の感覚の捉え方や脳での感覚の解釈によっては動き自体のパターンが作られていきます。
 
このように動きは意識的な部分からより無意識的な部分へフィードバック機構と言われる神経系の機構からフィードフォアードという無意識的な機構へ移行していきます。
 
例えば食事をする時に箸を使用するとします。
 
箸で食物を把持する時に、細かくこれくらいの力で箸を握ってどれくらい箸先を開けばいいなどということは考えていません。
視覚的に食物が確認できればどれくらいの力で箸を使用すればいいのか、どれくらい箸先を開けばいいのかという部分は無意識的にコントロールしているのです。
 
この神経機構は学習として記憶に蓄積されていきます。
 
しかし、身体の動きは苦手なことや努力してきたことなど色々な刺激に対して特定の動きが反射レベルで起こるパターンとして記憶にも蓄積されているのです。
 
つまり何かを使用としてもそのパターンが出現することによって新しく取り組みたい動き自体が難しくなることもあるのです。
 
このことに気付かない状態で新しい動きに取り組もうとした場合、今までのパターンを努力や新たな緊張によって制御してしまいます。
つまりパターンとしての身体の緊張を自分がやろうとしている動きの緊張によって制御するので二重の緊張がその動きには生じているのです。
 
このように緊張が緊張を抑えるとそこの部位には多大なエネルギーが使用されます。
 
             

パターンに気付くこと

身体の反応のパターンに気付くことができればこのパターンは何に対して起こっているのかという部分や動きの方向性が明確になります。
 
そこには身体の反応として完了していない部分もあるかもしれません。
 
普段のストレスに緊張が想起されているのかもしれません。
 
何か新たな動きを意識的に行っていく場合、この自身の身体に残っている動きのパターンを認識することで、その動きを想起している部分が明確になり、動きそのものも含めて運動の方向性が明確になります。
 
緊張によって抑えつけるのではなく、自身の身体のエネルギーにも目を向けながら身体運動を行いましょう。
 

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

     

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