ソマティックな視点で身体を考える「身体の中枢部と末端の特徴」

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広島県福山市を中心に活動しています

運動療法と身体コンディショニング専門サロンのダイスケです。

前回に引き続き、身体運動をソマティックな視点で考えるシリーズです。

本日は、身体の中枢部と末端の特徴について考えてみようと思います。

身体の中枢部と末端とは

身体の中枢部とは身体の中央に近い部位のことであり、背骨や心臓などがこれに当たります。
では末端はどうかというと、手や足、腕などであり、比較的身体の可動性が大きな部位になります。
手や指ではより巧緻な動きが可能であり、物品を使う機能を持っています。
このように大きく身体は中枢部と中枢部より身体の端にある末端に分けることができます。

中枢部の特徴

中枢部では神経系や肺・心臓などの臓器は骨に囲まれています。
つまり、中枢部の骨の役割としては臓器の保護も含まれており、身体の重要な内臓器官を保護している役割を持っています。
このように身体の中枢部は動きに特化しているというよりも安定性に特化しているということができます。もちろん中枢部の中でも動きやすい部位や動きにくい部位はありますが、これらの特徴についてはまた違う記事で書いていきます。

末梢の特徴

中枢部と比較して末梢は動きに特化しています。神経や血管も骨に囲まれることなく、筋肉の間を通りながら末端までたどり着きます。
逆に言えば、末端の器官の滑走性や柔軟性が低下している状態では末端に必要な動きが制限されてしまい、「動けない状態」になってしまいます。
身体の中での筋肉も大きく長い筋肉は末端に位置し、動きに特化しているということができます。
また、動きに特化している筋肉ということなので、関節を2つまたいでいる筋肉も多くあります。
末端の組織の特徴は動きに特化していることなのです。
ではこれを自律神経系を中心とした生理学的な視点から捉えるとどうなるでしょうか。
危険を察知した際には戦う、もしくは逃げるなどの行動を引き起こすために、身体は末端の緊張を高め行動しやすい状態を作ります。
これは交感神経系が活性化している状態です。
この活性化は生命維持のために必要なものであり、日常生活の中でもアニマルとしての私たちの中の神経系は反応しています。
つまり、末端の器官の緊張は高まり、常時行動をとりやすい状態を維持しているということです。
このように交感神経系が優位になっている状態では末端の緊張が高まっているため、筋肉の緊張も高まっている状態です。
身体運動がなされる前段階の筋肉の緊張はどのようになっているかどうかはこのように意識的にコントロールしている部分と、神経系が生理学的に反応しているという部分があります。
末端の緊張が高まっている状態では末端の身体運動を大きく行うための柔軟性を発揮することが難しくなります。
末端の筋肉や関節、血管や神経系の柔軟性が低下している状態は組織学的にタンパク質の柔軟性が低下しているのみである場合もあります。
また、上記のように自律神経系の影響によって二次的に柔軟性が低下している場合もあります。
単に筋肉を短縮方向に使っているから硬くなっているとは一概には言えないのです。
中枢部の特徴と末端の特徴を身体運動としての運動学的側面から捉える部分と神経系といった生理学的な部分を一つの身体というワードからソマティックに捉えるとその動きの意味や身体の柔軟性の意味が理解しやすくなります。
重力の中で身体をうまくコントロールし、姿勢や動きをニュートラルを保持しながら行うことができれば運動生理学としての説明はつくでしょう。
しかし、もう一つ、身体の全体性としてのソマティックな視点での「身体の状態」も合わせて意識する必要があるのです。

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

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