ソマティックな視点で身体を考える「頸部の身体的運動」

こんにちは、こんばんは、おはようございます

運動療法と身体コンディショニング専門サロンのダイスケです。

本日から「ソマティックな視点で身体を考える」というシリーズを書いていこうと思います。

ソマティックとは

ソマティック(somatic)とは心理分野の中で使われる「体・身体」という意味です。
ボディ(body)が物理的な「体・身体」であるのに対しソマティックは物理的な部分以外のことも含めて(経験や成り立ち、生い立ちなど自分を構成している部分)の身体という意味です。
このソマティックという視点から身体というもの自体を捉えていくと、神経系と身体の繋がりや生理学的な神経系の働きとして動きを捉えていくことができます。
今回は「くび」をソマティックな視点で捉えてみましょう。

くびをソマティックな視点で考える

くびの動きは眼球運動との関係が深く、このことだけでも周囲の環境を視覚的に捉える機能として連動していることがみてとれます。
特に後頭下筋は眼球運動との関連があり、頸部を安定させることや視点や焦点の変化に伴い頸部の位置の認識と共に眼球運動の動きとの連動を調整しています。
交感神経の働きが高すぎる場合や副交感神経(背側迷走神経)による急激なブレーキング(シャットダウン)が起こっている時には、この後頭下筋群は働きにくくなり(インナーマッスルではなくアウターマッスルが優位となるため)僧帽筋などの大きな筋肉の緊張が高まります。
戦うとき、もしくは逃げるとき、身を守るときには小さな筋肉ではパワーは不十分です。
大きな筋肉を使用し、大きく動くもしくは、筋肉を固めて身体を守ります。
この筋肉の状態とは筋肉の緊張が増加している状態です。
つまり、くびの動きが制限され、周囲の状態や環境を見渡すこと(オリエンテーション)ができなくなります。
このように身体運動と自律神経系とは関係性が深いのです。
ではどのようにこのような状態に対処するかについて次に書いていきます。

頸部のリラックスを感じる


頸部の動きを再び取り戻すためには、背側迷走神経系によるブレーキングをしない腹側迷走神経系からのアプローチ(ソーシャルエンゲージメントをとる)や、頸部の動きを追随するワークがあります。
頸部の動きを行うのであれば、頸部の周囲の筋肉のストレッチ感を感じながら行うとよいでしょう。
また、頸部の動きは下顎や舌との動きや緊張とも関係が深いです。
ですので、舌のストレッチをする、下顎の周囲の筋肉のマッサージをするなどもおすすめできます。
これはソーシャルエンゲージメントである「意思疎通」に使用される身体部位でもあります。
このように身体の中での機能を理解していれば、ソマティックな視点でどのようにアプローチをしていけばいいかが考えやすくなります。
頸部のリラックスを感じることができれば頸部をゆっくり動かして、眼球運動との連動を再構成しましょう。

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

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