ソマティックな視点で身体を考える「感覚情報による学習」

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
運動療法と身体コンディショニング専門サロンのだいすけです。

ソマティックな視点で身体を考える「感覚情報による学習」について考えていきます。

感覚情報と解釈

身体への感覚情報は、もともとは「感覚情報」としてあるだけのものであり、その程度や大きさ、範囲などの解釈は中枢神経系に学習されていきます。
この情報は安全かどうか、という部分は経験や体験によってその感覚情報の意味が形成されていきます。
自分にとって安全かどうかという感覚情報の意味自体はここで学習され、身体運動や行動はこの感覚情報の統合と解釈によって規定されていきます。
また、感覚受容器の状態にもこの感覚情報は依存しているため、中枢神経系にて学習されている感覚情報の詳細によって定義されている身体の運動・行動はこの感覚受容器の状態にも依存しているということになります。
このように感覚情報の解釈は中枢神経系にて学習されており、その学習によって感覚情報が意味付けをされているため、行動もその情報に左右されてしまいます。

感覚器官の状態

上記のように感覚受容器そのものの状態は身体運動に関係してきます。
感覚受容器が鋭敏であれば、少しの刺激でも感覚受容器が発火レベルまで達してしまい、逆に感覚受容器が鈍感であれば感覚受容器の発火レベルまで達さず、身体運動への転換も鈍くなってしまいます。
受容器の状態は温度や皮膚の環境によ影響されます。また脂肪量や皮膚自体の柔軟性などたくさんのことに影響を受けています。
皮膚が枯れていては適切に感覚受容器も反応しにくくなります。このように「感覚」といっても一概にこの感覚はこんな感覚でとは言い切れず、周囲の環境に影響されています。
つまり身体運動が円滑に行える時と行えない時は感覚自体がどのように異なるのかという部分を知っておくことによって適材適所での身体運動を行うことができるのです。

音痴なのは運動なのか

よく運動音痴という言葉を耳にしますが、運動音痴とはどのようなことなのでしょうか。
運動が適切に行えないのであれば、感覚受容自体の問題、もしくは感覚の意味付け自体が運動調整機構とマッチしていないなどが考えられます。
コントロールされる筋肉や骨格の特性のことも視野に入れておく必要がありますが、身体の運動の成り立ちを知っておかなければ音痴に対して学習を促していくことができません。
運動という端的なコントロールではなく、行動として感覚受容から意味付け、中枢神経系での統合、そして身体運動というたくさんの課程の中での運動というものを理解しなければ音痴である部分の原因を見つけることができません。
では運動をさせれば運動音痴は改善されるのだろうか。
このように運動は単独ではなく様々なプロセスを経て運動を構成しているということを念頭に置いて身体運動を行っていく必要があります。

お知らせ

※個人セッションのスケジュールは随時更新しております。

※下記カレンダーにてスケジュールを確認後、お問い合わせフォームよりご連絡をお願い致します。

スケジュールカレンダー

クリックしていただくとレッスン可能な時間帯の詳細を見ることができます。

個人セッション/整体(ボディケア)/靴中敷き作成/少人数セッション/グループセッション

お問い合わせフォーム

    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

    Bodywork Salon Compassesとは

    こころとからだの指針と紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善やマッサージ・整体による痛みのケア(関節痛:首痛、頸痛、首コリ、肩こり、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛み、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア・姿勢と歩きの改善を行なっております。 ホームページではレッスンの内容や料金について詳細がわかりますので、この記事の最後の「ホームページはこちら↓↓をクリック」からのぞいてみてください。

    ホームページはこちら↓↓の画像をクリック

    LINE公式アカウント、Facebookアカウント、公式Instagramアカウントができたので

    【フォロー】や【いいね!】をよろしくお願いします!

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました