植物神経と動物神経と身体運動

 

こんにちは、こんばんは、おはようございます

 

広島県福山市を中心に活動しています

 

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

 

前回は神経系の中でも中枢神経系と末梢神経系についてとこれらにコントロールされる効果器としての器官との関係について書いていきました。

 

今回は植物神経系と動物神経系という視点で身体運動を捉えていきたいと思います。

 

 

植物神経系と動物神経系

 
植物神経系とは生命の維持に関わり、身体の状態を調整している神経系です。
 
空腹であればエネルギー補給のために、摂食する。疲れている場合は休む。
 
といったように身体の状態に合わせ必要な行動を誘導する身体の恒常性を維持する信号を伝達している神経系です。
 
この植物神経系の信号を受信し、実際に身体運動を司っているのが動物神経系です。
 
体を動かすという単に動きという部分ではこの動物神経系が大きくかかわってきます。
 
では植物神経系と動物神経系との関わりとはどのような関りなのでしょうか。
 
上記で述べていることを言い換えれば、植物神経系は自身の身体状態を把握し、行動を誘導する神経系
 
動物神経系は植物神経系から得た情報によって身体運動を司っている神経系です。
 
この身体運動という部分に関しては外部からの情報を感覚器官が受信することがから動きが始まります。つまりこの身体運動に関わる神経系としてはまず感覚神経系が関与します。
 
そして、運動そのものを司る神経系が運動神経系です。
 
 
つまり、動物神経系は身体外部の感覚情報の中で自身の身体の動きを調整していく神経系です。
 
 
植物神経系は自身の体の内部の情報を認知していくため、外部との関係性というよりは内部環境との関係性が深くあります。
 
 
少し例をあげて植物神経系と動物神経系を捉えてみましょう。
 

 

植物神経系と動物神経系の関係性

 
例えば空腹を感じて食べ物を食べるとします。
 
植物神経系はこの空腹によってエネルギーの摂取をするように行動を起こさせます。そして空腹が満たされればエネルギーの摂取が十分であることを身体に認知させます。
 
動物神経系は摂食するという行動自体でもあり、食事ができる場所に移動すること、食事をしている中で身の安全を確認することなども含まれます。
 
この両者はどちらかだけが働いているというわけではなく、相互に必要な部分を補完しあっている部分も大きくあります。
 
どちらか一方が優位過ぎても摂食行動自体が身体内部でのエネルギー吸収が非効率になってしまいます。
 
摂食後はもちろん内臓への血流量が増加し、エネルギーの取り込みが始まります。
 
この時には動物神経系が支配している筋群への血流量は少なくなります。
 
しかし、この動物神経系が優位になりすぎている場合、せっかく摂食をしても内臓への血流を十分に供給することができず、エネルギーの取り込みも非効率になってしまいます。
 
以前にも交感神経系と副交感神経系についての波のような働きについて解説しましたが、この植物神経系と動物神経系を植物神経系を副交感神経系、動物神経系を交感神経系というようにとらえても、身体の恒常性を維持するために、両者はどちらがが優位というだけでなく、相互に必要な部分を補完しあい、お互いのブレーキングにもなっているのです。
 

 

身体運動の円滑性と一貫性

 
上記のように外部との関係性や内部環境の把握を相互に統合しながら認識することができれば、自身の体が周囲の環境の中でどのような状態にあり、身体内部との調整はとれているのかどうかという部分を認識できるようになります。
 
以前にもお伝えしたワークである、オリエンテーションは外部環境の把握であり、身体内部との関係性を把握する準備にもなります。
 
そもそも身体内部に注意をして集中していくためには、安全な場でなければ注意がそれてしまいますからね。
 
普段仕事をしていて、外部への注意が優位になりすぎている場合は自宅の様子をオリエンテーションするということも身体の統合・一貫性という生きるというフローにとどまり、戻ってくることができます。
 
思考の中でのできごとではなく、今生きていることを感じるワークとしてもオリエンテーションはお勧めです。
 
エクササイズやヨガアーサナをとっていく前に自分がどのような環境で今の身体を感じようとしているのかを認識する時間をとることもおすすめです。
 

 
 

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

     

     

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