Dibs®︎運動連鎖∞整体 ブログ0.07 〜Dibs®︎運動連鎖∞整体における視診〜

 こんにちは。理学療法士、ボディワーカーのDaisukeです。

 今回はDibs®︎運動連鎖∞整体における視診についてご紹介していきます。運動連鎖を見極めていくための動きの見方になります。
 では、内容に入りましょう。

視診におけるポイント①

 まずは視診におけるポイントです。ここでは特に動作を分析、解析する際の視るポイントです。
 最初に「動き始め」についてです。これは、前頭前野で運動がプログラミングされ、身体において筋肉の緊張や微細な重心移動が生じている段階です。Dibs®︎運動連鎖∞整体ではこれを「初動の評価」と言います。運動の開始のパターンを評価していくのですが、この初動の段階で関節のマルアライメントや筋肉の過剰な緊張などが生じてしまうと、関節の中心化ができなくなり、円滑な関節運動をなすことができなくなります。

動き始めの部位:初動の評価:ポイントは以下の通りです。
・前頭前野における運動のプログラミングの評価
・筋緊張の評価
・関節のアライメントの推移(変化)
・遂行機能における身体の重心の位置の推移(変化)

 次に「最終終着点」についてです。終着点という視点では、運動遂行の結果として目的を達成することができているかどうかということです。目的が達成できていないということは、イレギュラーが起こっている可能性もありますし、組織への負担が増えたり、結果として症状が出現していることもあります。終着点の次にはまた新たに動き始めがあり、動きは連動していくことが多々あります。

 Dibs®︎運動連鎖∞整体ではこの運動の「動き始め」と「動きの終着点」の繰り返しと連動をフェーズとして分けることで評価をしやすくしています。単一の動作の中にも多くの要素が含まれますし、基本動作の先には日常生活動作と目的動作がありますので、その入り口のしての評価としては重要な視点になるのです。

 ここでは資料に載せていませんが、「始め」と「終わり」の間には「途中」がありますので、この「途中」の段階を評価する必要もありますよ。

視診におけるポイント②

 次は視診におけるポイント②です。ここでは、セラピストとクライアントの関係性の中でもニューロセプションに焦点を当ててお伝えします。
 ニューロセプションとは、ステファン・W・ポージェス博士が提唱されている、認知にまでのぼらない、身体の感覚で、快・不快などがこれに当たります。
 ご自身でも何となくここには人に位置して欲しくないという感覚はないでしょうか。身体で言えば、こちらから動いた方が安定するとか、ここの意識を持ちながら動いた方が安心感があるといったようなことです。
 この身体自体が感じている感覚は動きの準備や感覚に対してのアンテナのバイアスをコントロールしているとも言えます。
 例えば、自分が苦手なものなどが周りにあれば、その対象物に向けて注意を払いますし、ひとときも目を離すことはないでしょう。すぐに逃げることができる状態を保ち続けるかもしれません。身体の反応としては呼吸の変化や筋緊張の変化など自律神経系による状態の変化がみられます。

 Dibs®︎運動連鎖∞整体では動きの評価をしていくのはもちろんなのですが、このようにニューロセプションの段階での評価もしていきます。
 これによってセラピストがどのポジションでアセスメントやアプローチに取り組めばより安全に進めることができるのかを知ることができためです。また、なぜこの反応が生じているのかという部分もアセスメントする必要があります。刺激に対しての身体の状態の変化ですから、常にその反応が背景にある状態で動きが学習されてしまっているのです。このように動きの背景を把握するという意味でもこの「ニューロセプション」へ視点を常に向けておくということも重要になります。

視診におけるポイント③

 次は視診におけるポイント③です。ここでは視診の中でも動きの中での視点についてお伝えしていきます。
 「動きの反応サイクル」というのは、ある動きを表出する際のパターン(サイクル)のことです。これは運動学習としてすでに学習されているものといってもいいでしょう。大脳基底核や小脳が関わります。この反応サイクルは「習慣」や「癖」といってもいいです。これらはエネルギーの供給のパターンとも非常に関係が深く、代謝機能やホルモン機能とも関係が深いものです。逆に言えば、いつも同じサイクルなので、刺激や環境に応じて適宜対応することが難しいとも言えるでしょう。
 Dibs®︎運動連鎖∞整体では動きを評価していく中でこの動きのサイクル見つけることは非常に重要な要素になります。というのも、この動きのサイクルは動きのパターンでもあるので、どの動きにも関連している身体のパターンとも言えるのです。このパターンが各々の動作のどの部分に関わっているかどうかをアセスメントすることが重要なポイントになります。

 次に、「動きの起因」についてですが、この「動きの起因」も上記のようにパターンの起因と言ってもいいでしょう。パターンが始まり、そして終わる。そのパターンの始まりの部分でもあり、また次に続いていくパターンへの変換でもあります。パターンのスイッチングが起こっているのか、同じパターンを繰り返し行っているのかどうかを見極める必要があります。

 ここでは「動きのパターン」というワードが出てきましたが、この動きのパターンの始まりを見極めることができると、動きの要素や動きのコントロールについての理解を深めることができますし、より対象としている動作の背景を理解することができるようになりますよ。

様々な視診

 視診の種類についてご紹介します。上記のように視診をまとめています。

・動作分析

・反応性

・理学的所見

 動作分析は前項でもお伝えしたように動きの始めと終わりや、動きの反応サイクル、動きのパターンなどを見極めていきます。

 反応性については、ニューロセプションが出てきた項でもお伝えしたように、生理学的な要素を含めての視診ということになります。

 理学的所見はベッド上での検査等を含めた所見です。

 これらの3つの所見を相互に取りながら、実際の臨床ではアセスメントを進めていきます。動作分析はトップダウンで使用し、理学的所見はボトムアップで使用し、反応性についてはトップダウンでもボトムアップでもどちらでも使用することができるものになります。

視診における力学的視点

 最後に視診における力学的視点についてご紹介します。力学的視点においてのポイントは「支持基底面」と「重心の位置」になります。
 現状の支持基底面がどのような状態であり、その支持基底面の中でどのように重心を移動させたり、移動させようとしたり、とどまったりしているのかがポイントです。力学的に見れば、動きは支える面と重心の位置との関係性であるので、この2つの視点を視診に活かしていきます。支える面の中に重心がなければ、バランスを保持することができません。重心の位置を支える面の中に保持しながら、動きは構成されていくのです。この動きを見るだけではなく(ここまで散々動きのアセスメントの視点について述べてきましたが)動きの背景にある支える面(支持基底面)と重心の位置との位置関係を把握し続ける必要があるということです。なぜかと言いますと、この支持基底面と重心の位置関係において関節や筋肉の緊張、ニューロセプションなどが変化し続けながら生きているためです。すぐに逃げる必要があれば、支持基底面の中心部に重心はなく、対象物より遠い部分に重心の位置を移動させているでしょう。
 この支持基底面と重心の位置との関係性は身体の要素のみでなく、心因的な面も含めます。つまり、解剖学的な部分と生理学的な部分両方の側面がこの支持基底面と重心の位置には関わっているということになります。これらを含めて視診(今回の記事では特に動作に関して)を行なっていく必要があるということですね。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

Daisuke Nobuchika

・Bodywork Salon Compasses代表
・Somatic Neutrality®考案者
・Dibs®︎考案者
・Innate Pilates®︎考案者
・理学療法士
・Somatic Experiencing™ Practitioner(SEP)
・DARe Practitioner
・Somatic Experiencing™︎ マスタークラス Eye of the needle(Ⅰ&Ⅱ)修了
・Somatic Experiencing™︎ マスタークラス 慢性疼痛と症候群 修了
・Sequencing Workshop 修了
・Yoga Teacher(Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了)
・Somatic Resilience and Regulation®修了
・DE GASQUET®INSTITUT基礎講座、ぺリネのABC受講修了
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールに積極的に取り組み、全国大会やAll Japanに出場。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活動のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス マスタートレーナーコース修了。2022年SEP取得。同年SRR修了。2023年Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了。現在、理学療法士とサロンでのセラピストとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

 

Bodywork Salon Compassesとは

こころとからだの指針を紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスなど心身のアクセスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善、タッチセラピー(マッサージ、整体)による痛みのケア(関節痛、首痛、頸部痛、首コリ、肩凝り、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア、姿勢と歩きの改善を行っています。ホームページではセッションの内容や料金について詳細がわかりますので、「ホームページはこちら」をクリックしてのぞいていみてください。

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