こんにちは、Bodywork Salon Compasses代表、理学療法士・ボディワーカーのDaisukeです。
今回は、身体の感覚入力に対する運動の速度と筋肉による関節調整について書いていきます。
目次(Contents)
感覚入力に対する身体の位置調整とタイミング
身体は感覚入力に対して、動きを調整したり、姿勢を調整しています。
例えば、置いてあるコップを持ち上げようとした時に、予測的にこれくらいの力で持ち上げようと把持してみてみると、思いの外重かったとします。その場合はこの筋肉の出力では十分に持ち上げることができないため、筋出力がもっと必要と信号が出されます。
そしてコップを持って飲み物を口に運ぼうとすれば、手首の方向や肘の角度、肩の角度などを自動で調整しています。これらは関節に加わる感覚や筋肉に加わる感覚がフィードバック機構として働き、身体の動きを調整するための源になっているのです。
そして上記のようにコップを口元に運ぶ際にも、腕の動きを調整しているわけですが、頭の位置を留めておくことや口の開閉のタイミングも重要になります。
これはまとめると「身体の協調性」としてまとめられます。
このように自由に動きを調整する部分と安定化して留めておく部分が相互に強調することで、コップに入っている飲み物を口まで運んで味わうという一連の動作が完成します。
では感覚入力に対しての身体の位置調整がずれてしまえば、コップから飲みのもがこぼれてしまうかもしれません。目的の動作が達成できないということになります。
また、感覚入力は外界からの刺激から生じるものですが、感覚機関は感覚器という感覚受容器によって信号に変換されて脊髄や脳に伝達されます。
臨床上ではこの感覚器の状態も感覚入力の増減に関わります。
例えば皮膚を冷たく冷たく冷やした後は皮膚の感覚が分かりにくくなる。つまり皮膚の温度によって感覚器の状態が変化し、結果的に感覚が分かりにくくなるということです。
同じ刺激でも感覚器の状態によってその感覚がどのように感じられるかが異なるということです。
つまり、運動がうまく調整できていないという事象は感覚器に関わる刺激、感覚器の状態、運動器の状態のどれかの機能が破綻してしまっている可能性があるということです。
機能の破綻
身体の機能の障害は以前にも記事で書きましたが、①廃用症候群、②過用症候群、③誤用症候群の3つに分けられます。
運動器にこれらが生じれば、①廃用症候群では筋力の低下などが生じ、②過用症候群では炎症症状などが生じ、③誤用症候群では筋肉の収縮のタイミングが合わなかったりなどが生じます。
①は機能を使用していないから、組織が痩せほそり、②は機能を使いすぎたため、炎症が生じ、③は感覚器や運動器の使い方に拙劣さがみられているということになります。
感覚器からのフィードバック機構があれば、適材適所に機能を使用することができ、機能を使いすぎることも未然に防ぐことができます。
感覚によるフィードバック機構は重要であり、機能を使用し続けていくためにも欠かすことができません。
では、何が必要なのかというと、皮膚で言えば、ケアをすること。保湿をしたり、もちろん身体は普段食べているものでできていますから、どのような食べ物を食べているかどうかも重要です。
そして組織は使用することで柔軟性が保たれます。
関節も動かさなければ身体が必要性を感じませんので、可動範囲は徐々に狭まっていきます。
どのように、どの範囲まで、どのくらい機能を使用するかという部分が非常にアセスメントの中では重要です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お知らせ
※セッションのスケジュールは随時更新しております。
※下記カレンダーにてスケジュールをご確認後、お問い合わせフォームよりご連絡をお願い致します。
ご予約可能スケジュールカレンダー
クリックしていただくとセッション可能な時間帯の詳細をみることができます。

Daisuke Nobuchika
・Bodywork Salon Compasses代表
・Somatic Neutrality®考案者
・理学療法士
・Somatic Experiencing™ Practitioner(SEP)
・Somatic Experiencing™︎ マスタークラス Eye of the needle修了
・Somatic Experiencing™︎ マスタークラス 慢性疼痛と症候群 修了
・Yoga Teacher(Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了)
・Somatic Resilience and Regulation®修了
・DE GASQUET®INSTITUT基礎講座、ぺリネのABC受講修了
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールに積極的に取り組み、全国大会やAll Japanに出場。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活動のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス マスタートレーナーコース修了。2022年SEP取得。同年SRR修了。2023年Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了。現在、理学療法士とサロンでのセラピストとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。
Bodywork Salon Compassesとは
こころとからだの指針を紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスなど心身のアクセスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善、タッチセラピー(マッサージ、整体)による痛みのケア(関節痛、首痛、頸部痛、首コリ、肩凝り、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア、姿勢と歩きの改善を行っています。ホームページではセッションの内容や料金について詳細がわかりますので、「ホームページはこちら」をクリックしてのぞいていみてください。
ホームページはこちら↓↓

YouTube
公式YouTubeチャンネルではボディワーク動画を定期的に更新しています!チャンネル登録やいいね!をよろしくお願い致します。
LINE
LINEお友達登録でお得な情報がゲットできます!
お友達登録は下記ボタンをクリック!
Facebookでのシェアやいいね!もよろしくお願い致します!
X(旧twitter)
Xでもボディワークの動画をシェアしていますのでよろしければフォローをお願いします!
コメント