身体の機能分類とリハビリテーション

こんにちは、Bodywork Salon Compasses代表、理学療法士・ボディワーカーのDaisukeです。

今回はリハビリテーションにおける機能障害の分類について書いていきます。

機能障害と動作

まずは、機能障害についてです。

機能障害とはバランス能力や身体の安定性など、身体が持っている能力になります。関節の柔軟性や筋力もこの機能に関わります。

この機能が障害されてしまうと、バランス能力が低下し、転倒リスクが増大したり、転倒リスクが増大するということは、歩行補助具を使用したり、ベッド周囲の環境を調整するといったようにその機能を補うための道具が必要になることもあります。

身体の機能は直接的に身体の運動に関係します。

この身体機能の障害は主に3つに分けられます。

身体機能障害の3つの分類

①廃用症候群
　機能を使わなかったことによる機能の劣化。筋力低下や関節可動域制限など。

②過用症候群
　ある特定の部位を使用しすぎることによるもの。痛みが生じることもある。筋肉を使用しすぎた場合は筋肉痛となる。

③誤用症候群
　いわゆる使い方が誤っていること。今まではできていたことが当分の間やらなかったらできなくなっていたなど。

臨床上では③の誤用症候群へのアセスメントがポイントとなります。

例えば、身体を動かす時には、身体感覚の入力に伴って筋肉がタイミングよく収縮することで動きが円滑になされるのですが、この感覚機関の劣化や筋肉の収縮タイミングの劣化が生じると動きにぎこちなさが生じてしまいます。

タイミングがいいのだけれど十分でなければ「廃用症候群」ですし、過剰に反応してしまうのは「過用症候群」になりかねません。

ここでのポイントはどのような身体感覚に対してどのように動こうとしているのか、その動きは円滑に行えているのかどうかです。身体感覚といっても、表在感覚以外にも、内臓感覚や特殊感覚がありいます。

これらの感覚入力に対して、私たちは日常の中で覚醒度合いを調整し、身体を動かすための準備や実際に動いている中でフィーフォバック機構を利用しながら動きの調整を行っているのです。

これが「動きの統合」になります。

まとめますと、機能障害を理解するためには、①廃用症候群、②過用症候群、③誤用症候群の3つに分類されることをまずおさえること。そして、どのような感覚入力の中で動きを作り出そうとしているのか、準備の段階なのか、調整の段階なのか。これらの事柄が①〜③のうちの何に影響を受けているのかという部分をアセスメントすることが重要になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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