こんにちは、Bodywork Salon Compasses代表、理学療法士・ボディワーカーのDaisukeです。
今回は身体の動作のアセスメントにおける動きの理解と動きの代償について書いていきたいと思います。
目次(Contents)
身体の運動方向
身体の運動方向には、以下のような動きの面が運動学的に言われています。
①前額面:身体を前後に分ける面であり、運動方向としては左右となります。
②矢状面:身体を左右に分ける面であり、運動方向としては前後となります。
③水平面:身体を上下に分ける面であり、運動方向としては回旋となります。
関節の動きは主にこの3つの運動面での動きとなります。
基本的動作はこれらの運動面における各関節の動きが連動して生じるものです。
例えば歩行を例に捉えてみましょう。
歩行は前進してくことが前提であるため、矢状面での関節の動きが主になると考えられますが、細かくみていけば、前額面上での動きや、水平面上での動きも協調的に伴うのです。
歩行中の支えている脚の股関節は伸展という動きによって身体を前方へ推進させていきますが、ヒトの姿勢の特徴としては直立二足姿勢であり、移動手段の特徴としては直立二足歩行ということになるので、左右の脚に体重移動を行い、片脚で立つことができる必要があります。
そのため、歩行時の股関節伸展という動きに加えて内転という動きによって片脚に重心移動を行っています。
また、ヒトの骨格的な進化の過程の特徴として、類人猿と比較し、前捻角が大きいという特徴があります。つまり、ヒトは股関節が伸展位となり直立二足姿勢になっていく中で前捻角が大きくなり、股関節としては外旋の動きを伴うようになったということになります。
つまり、股関節の伸展には股関節の外旋が伴うということになり、歩行中の股関節の動き1つみても、支えている足の股関節は矢状面上の動きとしては伸展。前額面上の動きとしては内転、水平面上の動きとしては、外旋が生じているということになります。
身体の代償動作
上記のように1つの関節を取ってみても、前額面、水平面、矢状面のそれぞれの動きが協調しているということが特徴になります。
この動きの自由度は関節の形状に依存しています。
股関節は球関節であるため、運動自由度が6であり動きの種類が多彩な関節になります。
しかしながら、外傷や手術の影響によって関節のある方向への動きが阻害され、動かしにくくなってしまった場合は本来その動きの方向が使用できないため、他の運動方向によって代償動作を行ってしまうことがあります。
例えば上述している歩行中の股関節の伸展が制限されたとしましょう。
股関節の伸展が使用できないため、代償度動作としては水平面上の動きで代償が生じることがあります。また、近位関節である骨盤帯の動きや、腰部の関節による動きの代償が生じることがあります。
つまり、関節の動きが制限されてしまえば、他の関節の動きや近位の関節が代償してしまい、その部分は「過用」になってしまう可能性があるわけです。
代償動作の二次的な影響として他の部位の「過用」になる可能性があるということを念頭におきながら、アセスメントを行い、代償動作の理解を深めていく必要があります。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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Daisuke Nobuchika
・Bodywork Salon Compasses代表
・Somatic Neutrality®考案者
・理学療法士
・Somatic Experiencing™ Practitioner(SEP)
・Somatic Experiencing™︎ マスタークラス Eye of the needle修了
・Somatic Experiencing™︎ マスタークラス 慢性疼痛と症候群 修了
・Yoga Teacher(Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了)
・Somatic Resilience and Regulation®修了
・DE GASQUET®INSTITUT基礎講座、ぺリネのABC受講修了
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールに積極的に取り組み、全国大会やAll Japanに出場。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活動のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス マスタートレーナーコース修了。2022年SEP取得。同年SRR修了。2023年Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了。現在、理学療法士とサロンでのセラピストとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。
Bodywork Salon Compassesとは
こころとからだの指針を紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスなど心身のアクセスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善、タッチセラピー(マッサージ、整体)による痛みのケア(関節痛、首痛、頸部痛、首コリ、肩凝り、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア、姿勢と歩きの改善を行っています。ホームページではセッションの内容や料金について詳細がわかりますので、「ホームページはこちら」をクリックしてのぞいていみてください。
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