こんにちは、Bodywork Salon Compasses代表、理学療法士・ボディワーカーのDaisukeです。
今回は基本的動作と運動様式について書いていきたいと思います。
目次(Contents)
基本的動作とは
基本的動作とは、私たちが日常に行っている、寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行といった動作になります。
簡単に言えば、重力に対して身体を起こしていく過程の一部になります。
この基本的動作を行うためには、動きを安定化させるための、支点が必要です。
例えば起き上がる時は、身体の一部をベッドや床についた状態でそこの部分を支点として、身体を起こしていきます。要は床面と接している点です。この支点を確保することで基本的動作を行うことができます。
運動様式
運動様式は様々ありますが、ここでは運動における、開放的な動きと閉鎖的な動きについて述べていきます。
まず開放的な動き。
これは、開放的なので、身体の中心部に支点があり、末端が自由に動く運動様式になります。人の特徴で言えば、腕の動きや手先の動きになります。
次に閉鎖的な動きに関してです。
これは末端が運動の支点となり、身体の近位部が自由に動く運動様式になります。人の動きで言えば、歩行になります。歩行では足底部のみが地面と接しているため、足部という身体の末端が支点となり、身体の上部は移動していきます。
このように身体の動きは大きく分けて、末端が動く開放的な運動様式と、中枢部が動く閉鎖的な運動様式の2種類があります。
ただし、身体の動きというものは、この開放的な運動様式と、閉鎖的な運動様式が相互に統合し合いながら構成されています。
前述しています、基本的動作といっても、末端の動きと中枢部の動きが統合してなされているのです。
では、運動様式についてヒトの骨格的な進化の過程を参考に考えてみます。
ヒトは直立二足姿勢をとり、直立二足歩行を行うため、上肢がフリーな状態です。かたや類人猿はナックルウォークというヒトでいう腕の部分を身体の支えとして移動することがあります。
類人猿は両上肢が長く、ヒトでは上肢よりも下肢が長いという特徴があります。
言うなれば、ヒトは上肢がフリーなので上肢は末端が自由に動く開放的な運動様式をとるという機能が進化の過程の中でも優位となり、下肢は地面に足底が接地し移動をしますので、閉鎖的な運動様式が優位となりやすいという特徴があります。
また、開放的な動きには身体の中枢部の動きも連動していく必要がありますし、閉鎖的な動きには末端の骨のアライメントや関節の位置関係も影響が生じます。
運動様式としては開放的な動きと閉鎖的な動きとなっていますが、それぞれが相互に関係し合いながら基本的動作が成り立っているのです。
臨床の中でも、末端の状態によって中枢部の動きは影響を受けますし、逆に中枢部の動きは末端の動きにも影響を与えます。
運動様式は運動の繋がり、つまり「運動連鎖」となり、動きを構成する要素として相互に補完し合い関係し合っているのです。
そしてここに「運動のパターン」として神経系に動きが学習されていったり、反応として定着していったりするのです。
そしてこの運動のパターン、神経系の働きのパターンによって、自律神経系は影響を受けますからホルモンの状態や心拍の状態、血圧や呼吸といった生理的な機能も影響を受けます。
この切り替えが可能であれば、運動量や運動負荷に伴って需要が生じた組織に十分な酸素を供給するための生理的な機能が活動することができるのですが、切り替えが困難な場合は特定のパターンでのみ活動を制御・コントロールしようとします。もしくは過剰に、もしくは急速にパターンが出現することによって、常用に応じての調整・コントロールが困難になるのです。
このような生理的な状態に移行すれば、パターンの是正、つまりリパターンしていくには時間を要します。
運動様式の背景にはこのように運動のパターンや生理的な身体の状態にまで影響を及ぼしますので、臨床上での視点も広く持ちながら、基本的動作や生活動作をアセスメントしていく必要がありますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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Daisuke Nobuchika
・Bodywork Salon Compasses代表
・Somatic Neutrality®考案者
・理学療法士
・Somatic Experiencing™ Practitioner(SEP)
・Somatic Experiencing™︎ マスタークラス Eye of the needle修了
・Somatic Experiencing™︎ マスタークラス 慢性疼痛と症候群 修了
・Yoga Teacher(Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了)
・Somatic Resilience and Regulation®修了
・DE GASQUET®INSTITUT基礎講座、ぺリネのABC受講修了
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールに積極的に取り組み、全国大会やAll Japanに出場。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活動のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス マスタートレーナーコース修了。2022年SEP取得。同年SRR修了。2023年Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了。現在、理学療法士とサロンでのセラピストとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。
Bodywork Salon Compassesとは
こころとからだの指針を紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスなど心身のアクセスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善、タッチセラピー(マッサージ、整体)による痛みのケア(関節痛、首痛、頸部痛、首コリ、肩凝り、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア、姿勢と歩きの改善を行っています。ホームページではセッションの内容や料金について詳細がわかりますので、「ホームページはこちら」をクリックしてのぞいていみてください。
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