こんにちは。「共生」の探求家、ボディワーカーのDaisukeです。
今回は身体の自律神経系の解剖学的特徴とヨーガの実践のプラーナヤーマについて書いていきます。
目次(Contents)
解剖学的な自律神経系の支配特性
上記の図のように、自律神経系は横隔膜の上下で支配神経系が異なっています。横隔膜より上(肺や咽頭など)の内臓器には腹側迷走神経複合体が、横隔膜より下(胃や腸など)の内臓器には背側迷走神経複合体という自律神経系の支配があります。
腹側迷走神経複合体や背側迷走神経複合体というのはステファン・W・ポージェス博士が提唱されたポリヴェーガル理論の中で紹介されています。
腹側迷走神経複合体が支配しているのは、私たちがコミュニケーションをとったり、意思疎通する際に使用する内臓器官です。表情なども関係します。
背側迷走神経複合体が支配しているのは、消化・吸収、排泄などといった、衝動に関わる内臓器官です。
ヨーガのクリアでは横隔膜より下の内臓器官のマッサージを行ったり、洗浄を行います。
ヨーガのプラーナヤーマでは横隔膜より上の内臓器官を使用して、調気を行います。
発生学的には、背側迷走神経複合体の方が古く、腹側迷走神経複合体の方が新しいものと言われています。これは神経系の構成をみてもわかるように、背側迷走神経複合体は無髄神経であるのに対して、腹側迷走神経複合は有髄神経です。
外部との関係性の中で育まれた神経が腹側迷走神経複合体です。
プラーナヤーマの実践練習は腹側迷走神経複合体のタイトレーション
タイトレーション(滴定)とはゆっくりと一つの現象や事象を観察することです。観察とは見ている状態であって何かをする訳でもなく全く何もしない訳でもありません。
プラーナヤーマの実践には、何種類かの方法が古典書の中でも紹介されています。
プラーナヤーマの呼吸は胸式呼吸と紹介される場合もありますが、身体上では横隔膜呼吸といってもいいかもしれません。というのも、完全に胸式呼吸だけになっている状態というのは、交感神経系の活性化が主として起こっており、腹側迷走神経複合体や背側迷走神経複合体とのバランスがとりずらいためです。
横隔膜呼吸では横隔膜の動きによって、胸部での呼吸もでき、横隔膜の動きによって横隔膜より下の内臓器官のマッサージも継続して行うことができます。
そもそも、なぜ横隔膜下の内臓器官にマッサージや浄化を行うのか。横隔膜呼吸という視点からみてみると、横隔膜下の内臓器官が硬結していれば、横隔膜も動きにくくなり、結果的に胸部の動きは制限されてしまいます。
横隔膜が働かずして呼吸をしている状態というのはびっくり反応が起こって、舌が後退し、開眼し、肩が挙上しといったような状態の時です。
横隔膜呼吸が円滑になるためにも、横隔膜下の内臓器官の柔軟も必要です。
横隔膜呼吸が姿勢や周囲の関節と同調してくると、呼吸に伴う関節内腔の拡充にも繋がってきます。
呼吸と姿勢の同調
呼吸が姿勢や関節の状態と同調すると呼吸の吸う・吐くの中でも関節運動の連鎖が微細に生じてきます。
もう少し言えば、この関節同士の共鳴や同調が留まっていなければ呼吸も円滑に可能になりますが、共鳴や同調が留まってしまっている状態では呼吸も円滑にできず、努力性の呼吸となってしまいます。
呼吸と姿勢・関節は互いが互いを補完しているともいえます。
Somatic Neutrality®の中ではレベルが進んでいくにつれて、姿勢と呼吸との同調やその実践を通じて、自身の統合を図っていきます。
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それでは、今回はこの辺りで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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Daisuke Nobuchika
・Bodywork Salon Compasses代表
・Somatic Neutrality®考案者
・理学療法士
・Somatic Experiencing™ Practitioner(SEP)
・Yoga Teacher(Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了)
・Somatic Resilience and Regulation®修了
・側弯トレーナー
・DE GASQUET®INSTITUT基礎講座、ぺリネのABC受講修了
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールに積極的に取り組み、全国大会やAll Japanに出場。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活動のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス マスタートレーナーコース修了。2022年SEP取得。同年SRR修了。2023年Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了。現在、理学療法士とサロンでのセラピストとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。
Bodywork Salon Compassesとは
こころとからだの指針を紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスなど心身のアクセスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善、タッチセラピー(マッサージ、整体)による痛みのケア(関節痛、首痛、頸部痛、首コリ、肩凝り、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア、姿勢と歩きの改善を行っています。ホームページではセッションの内容や料金について詳細がわかりますので、「ホームページはこちら」をクリックしてのぞいていみてください。
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