身体の中での共鳴

こんにちは。「共生」の探求家、Bodywork Salon CompassesのDaisukeです。

今回は身体の中で起きている共鳴について、綴ってみたいと思います。

共鳴とは感覚器と運動器を繋ぐ神経系のシステム


私は運動連鎖道場を10年ほど前に受講したのだが、この際には「内在的な運動連鎖」と「外在的な運動連鎖」という言葉で身体の運動連鎖について学ぶことができた。

そして、Somatic Experiencing™を受講してから、「共鳴」という言葉を拝聴することができた。

ここで思ったのが、もう少しシステムとしての説明があればいいなと思い今回は綴ってみようと思う。

 

共鳴とは


共鳴とは、関係性の中で生じる物理的な同調であると考えられる。物理的というのは、物質の微細な振動や現代物理学的には陽子と電子の電荷の関係性である。

生き物の中にはたくさんのシステムが存在する。これは皮膚や内臓器官、筋肉、ホルモン、血管、呼吸、循環系、関節などあらゆる組織の関係性の中で存在するし、神経系でいえば身体の成長と共に刈り込みという事象が生じるため、発育や発達の中でもその組織構造は影響を受ける。

そのため、共鳴と一言でいっても、十人十色であるし、これが正しいというものはない。内在的な運動連鎖もこれが正しいというものはない。そもそも運動連鎖というものは、重力下にヒトの身体が存在しているということが前提で成り立っているものであって、アクティブに起こしうるものではない。
その中には、パターンが存在する。

もう一つ言えば、「共鳴」はさせるものではない。共鳴はそれぞれの関係性や距離感で同調のレベルが変化する。
もう少し言えば、「共鳴」の状態に気付いているかどうかが重要である。

共鳴は状態である。

 

共鳴と運動連鎖のシステム


どちらにしても、感覚器官(ニューロセプション含む)→身体の準備状態(筋緊張や血流の変化、覚醒レベルの変化など)→実際に動くかどうか→感覚フィードバックという流れの中で共鳴や運動連鎖が生じる。
共鳴とは「在る」という状態の関係性であるため、この連続が動きであるし、運動として繋がりがあれば運動連鎖になる。
組織の反応性に気付いているかどうか、衝動に気付いているかどうかである。それぞれは状態であるため、状態移行や状態変化にいかに気付いているかである。この気づくということもシステムの一環である。
ヨーガのプロセスはこの気づきのプロセスであり、無理に状態移行をさせたりするものではない。気づける状態になっているかどうかも重要である。
気付ける状態とはどのような状態なのか、ステファン・W・ポージェス博士の言葉をお借りするのであればポリヴェーガル理論であり、腹側迷走神経複合体と背側迷走神経複合体、もしくは腹側迷走神経複合体と交感神経系がバランスを取り合い、共鳴している状態と考えられる。
では、腹側迷走神経複合体が働ける身体の状態や姿勢とはどのような状態なのか…
この部分に関しては是非Somatic Neutrality®の内容を下記リンクよりご覧ください。

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この記事を書いた人

Daisuke Nobuchika

・Bodywork Salon Compasses代表
・Somatic Neutrality®考案者
・理学療法士
・Somatic Experiencing™ Practitioner(SEP)
・Yoga Teacher(Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了)
・Somatic Resilience and Regulation®修了
・側弯トレーナー
・DE GASQUET®INSTITUT基礎講座、ぺリネのABC受講修了
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールに積極的に取り組み、全国大会やAll Japanに出場。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活動のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス マスタートレーナーコース修了。2022年SEP取得。同年SRR修了。2023年Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了。現在、理学療法士とサロンでのセラピストとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

 

Bodywork Salon Compassesとは

こころとからだの指針を紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスなど心身のアクセスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善、タッチセラピー(マッサージ、整体)による痛みのケア(関節痛、首痛、頸部痛、首コリ、肩凝り、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア、姿勢と歩きの改善を行っています。ホームページではセッションの内容や料金について詳細がわかりますので、「ホームページはこちら」をクリックしてのぞいていみてください。

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