「人間の体験」を構成する要素と身体運動~ボディワークと理学療法の視点~

こんにちは。「共生」の探求家、Bodywork Salon Compasses代表のDaisukeです。

今回は、身体運動と「人間の体験」についての関係性について綴ってみたいと思います。

 

「人間の体験」を構成する5つの要素


「人間の体験」を構成する5つの要素として以下があげられます。

① S:身体感覚(Sensation)

② I:イメージ(Image)

③ B:行動(Behavior)

④ A:感情(Affect)

⑤ M:意味(Meaning)

この5つの構成要素はピーター・リヴァイン博士によって提唱された概念です。

リハビリテーションの中でも様々な身体運動を取り扱いますし、身体運動に関わる要素も多岐に渡ります。

身体運動には感覚器官、関節、筋肉、神経系、呼吸・循環系など身体を構成する様々な器官が状況に応じて身体の状態を適応させます。

この適応は環境に依存しており、社会的な行動に加えて、生活上の行為や、衝動(食欲、排泄など)の行動にも関わります。

そしてこの「人間の体験」を構成する5つの要素は、人間の記憶に関係し、その記憶により、行動の最適化を学習していきます。

しかしながら、人間は人生の中で多くのことを経験し、多くのものや人と関わっているため、その場の身体運動は多くの記憶や上記の5つの要素と関係しています。

では、ここから身体運動と「人間の体験」を構成する5つの要素との関係性を綴ります。

 

運動の背景にある記憶と要素


身体運動といってもたくさんの項目があがります。単独の運動としては、1つの関節を動かす、また複合的な動きであれば、起き上がるや立ち上がる、歩くなどがあります。スポーツもあてはまりますし、これらの身体運動の連続が生活動作等になっていきます。

ただ、これら1つ1つの背景には何があるのか…

運動療法や動作練習を行っている際に、その場での学習を促す光景はよくありますが、たくさんの要素が重なり合い関係性を持っている部分にアクセスしながら行う光景はあまり目の当たりにしません。

動きを1つとっても、それはヒトの経験を構成する要素の1つに過ぎないので。動いている最中の身体感覚はどうなのか、どの感覚と動きを統合しているのか、瞬間瞬間ではどの身体感覚を優位に統合しているのか、その時のイメージは、感情は、意味は…といった今行っている身体運動自体も体験であり、この身体運動と似通った感覚が追随して想起されます。

なので、この方法で運動をしたらいいよというものはありますが、これまでの体験の要素を理解した上でコネクトしていく部分とそうではない部分を自己フィードバックしながら運動を行う必要があります。

言い換えればこれは「気づき」のプロセスを常に感じ続けながら運動を行うということになります。

 

How to(どのようにやるか)


運動を行う上で重要な部分がHow toですが、Whatと混乱しないように気を付けなければいけません。何をやるかも重要ですが、どのようにやるのかも重要になります。ビジネスの中では5W2Hというものがあります。特に上記に上げているwhatとHow toは「やる」ということが前提になっていますが、逆に何をやらないのかどのようにやらないのかと捉えてみることも重要でしょう。

人の体験にはやった体験もあればやらなかった体験もあります。

常にスペクトラムの両端を意識することで、セラピーとしての位置づけがわかりやすくなります。

 

それでは今回はこの辺りで終わります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

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この記事を書いた人

Daisuke Nobuchika

・Bodywork Salon Compasses代表
・Somatic Neutrality®考案者
・理学療法士
・Somatic Experiencing™ Practitioner(SEP)
・Yoga Teacher(Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了)
・Somatic Resilience and Regulation®修了
・側弯トレーナー
・DE GASQUET®INSTITUT基礎講座、ぺリネのABC受講修了
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールに積極的に取り組み、全国大会やAll Japanに出場。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活動のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス マスタートレーナーコース修了。2022年SEP取得。同年SRR修了。2023年Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了。現在、理学療法士とサロンでのセラピストとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

 

Bodywork Salon Compassesとは

こころとからだの指針を紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスなど心身のアクセスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善、タッチセラピー(マッサージ、整体)による痛みのケア(関節痛、首痛、頸部痛、首コリ、肩凝り、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア、姿勢と歩きの改善を行っています。ホームページではセッションの内容や料金について詳細がわかりますので、「ホームページはこちら」をクリックしてのぞいていみてください。

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