理学療法の中でSomaticな視点を活かす

こんにちは、「共生」の探究家、Bodywork Salon Compasses代表のDaisukeです。

Somaticな視点で理学療法をみてみるとどうなのかということを今回は綴ってみたいと思います。

そもそもSomaticとは

somaticとは「細胞」とか、「体」に関することという意味を持ちます。
身体に関わることと言えば様々なもの・こと・事象・社会などが関わります。
簡潔に言い換えると、自身の身体を構成するものと周囲の環境との関係性やその関係性の中で成り立っている身体性のシステムです。
このsomaticな視点は「共生」を理解するためには知っておく必要がありますし、システムの循環の理解のためにも知っておく必要があります。
somaticの生理学的な機序に関してはステファン・W・ポージェス博士がご紹介されている「ポリヴェーガル理論」がわかりやすいと思います。翻訳本もたくさん出ていますので、手に取って読んでみられることをお勧めします。

 

理学療法的にsomaticを取り入れる。

理学療法は医師の診断のもと、その疾患に対しての意志のオーダーを遂行していきます。プロトコールがありながら、自由度もあるという部分は大きいでしょう。
独立している場合は理学療法としての施術は行うことができません。
そもそも、理学療法とか臨床とかの前に身体のシステムとして疾患として言語化されているものに追随しているものや前段階として起こっていることは何なのでしょうか。
ここで1つ考慮しておきたいこととして、身体と周囲との関係性です。関係性の中で身体のシステムは構築されていきます。このシステムは幼少期は神経系のパターンとして。そして骨格が構成し成長軟骨が閉鎖する時期になれば骨格特性として身体を構成していきます。
骨格が構成された後では、神経系のシステムなのか、骨格特性なのかははっきり言って見分けがつきにくいです。
春木 豊 先生が「動きが心をつくる」という著書の中で姿勢と気分について述べられています。
この姿勢を構成する部分には骨の形状や筋肉の量などが関わっており、この組織としての構成はシステムに依存しています。
必要なシステムは強化され、必要でないシステムは除去されます。
これを「神経の刈り込み」といいます。
では、理学療法的にこのシステムの視点を持つとどうかというと、クライアントさんとセラピストという関係性の中で臨床をしている以外にも、クライアントさんは様々な関係性の中で生きているということが背景にあるということです。
社会性や身体性、関係性の中で身体がどのようなシステムを使いながら生きているかという部分です。

体をこのように動かせばいいよという体のコントロールについてはピラティスで学ぶことはできますが、その背景には「戦争中の負傷兵に対してのリハビリテーション」というシステムが存在します。
広く考えれば、セラピストが使用している技術にもその背景にはシステムが存在するということです。

理学療法的にこの視点を持ってみると、セラピスト自身がどのように在るかどうかという部分は重要になってくると感じます。
もう少し、突っ込んで考えてみると、職場でのセラピスト同士の関係性も臨床にそのまま流れていきます。
自分がしていることでどんな足跡が残っていっているのだろうかという視点ももてると、「共生」の循環につながると感じています。

 

身体性を感じるボディワーク

身体性は環境が変われば感じる部分や気づく部分が変化します。もう少し言い換えると対象物や自分が変化したのではなく、関係性がエコになったというべきでしょうか。
ある一定の姿勢は関係性のパターンを強調しますし、姿勢が変われば関係性の感じ方は変化します。
関係性の中でしか成り立っていない部分はたくさんあります。それはヒトの姿勢もですし、骨格特性もですし、その結果として身体症状が出現してパターン化していることも多々あります。
下にスクロールしていただくとボディワークとしての動画をYouTubeに掲載していっていますので、よければ一緒に身体性に触れてみてください。

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この記事を書いた人

Daisuke Nobuchika

・Bodywork Salon Compasses代表
・Somatic Neutrality®考案者
・理学療法士
・Somatic Experiencing™ Practitioner(SEP)
・Yoga Teacher(Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了)
・Somatic Resilience and Regulation®修了
・側弯トレーナー
・DE GASQUET®INSTITUT基礎講座、ぺリネのABC受講修了
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールに積極的に取り組み、全国大会やAll Japanに出場。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活動のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス マスタートレーナーコース修了。2022年SEP取得。同年SRR修了。2023年Kaivalyadhama Yoga Institute Certificate Course in Yoga修了。現在、理学療法士とサロンでのセラピストとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

 

Bodywork Salon Compassesとは

こころとからだの指針を紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスなど心身のアクセスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善、タッチセラピー(マッサージ、整体)による痛みのケア(関節痛、首痛、頸部痛、首コリ、肩凝り、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア、姿勢と歩きの改善を行っています。ホームページではセッションの内容や料金について詳細がわかりますので、「ホームページはこちら」をクリックしてのぞいていみてください。

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