FRピラティス 腰痛に対するエクササイズ「スランティング アブドミナル」解説

 

 

こんにちは、こんばんは、おはようございます

 

 

広島県福山市を中心に活動しています

 

 

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

 

 

本日はFRピラティス腰痛のためのエクササイズ「スランティング アブドミナル」についてのデモンストレーション動画と解説です。

 

動画は下の画像をクリックしてね!!

 

 

スランティング アブドミナルの効果

スランティング アブドミナルの効果は以下の通りです。
 
 
腹部の安定化
 
 
腰部の安定性の向上
 
 
今回は腹部の安定化に必要な筋群についての解説と、腹部の安定化に必要な要素について解説していきます。
 

 
 

腹部の安定化に必要な筋群

腹部の安定化に必要な筋群について、まずは腹部の筋群の特徴について解説していきます。
 
 
腹部の筋群は起き上がり動作の時以外は「遠心性収縮」という筋肉の収縮様式で働き、腰部の安定性を高めたり、身体を重力に抗した状態で保持する役割を果たしています。
 
 
また、歩行という移動動作を行う時には背骨の捻れ力を下方に伝え、身体の円滑の重心移動ど衝撃吸収のための脊柱のカップリングモーションの成立に一役かっています。
 
 
まず、遠心性収縮についてです。
 
下の図をご覧ください。
 
筋肉は主に「求心性収縮」、「等尺性収縮」、「遠心性収縮」という3つの収縮様式を呈します。
 
 
求心性収縮とは筋肉の線維が縮まる収縮様式です。
 
 
等尺性収縮とは筋肉の線維の長さが一定の状態でありながら収縮している状態です。
 
 
遠心性収縮は筋肉の線維が引き伸ばされながら収縮している状態です。
 
 
腹部の筋群は身体が重力に抗して立っている時、遠心性収縮という収縮様式によって身体が倒れていかないように身体の抗重力位を保持しているのです。
 
 
この遠心性収縮が働くためには、身体が潰れていては腹部の緊張も保つことができないため、常に身体を重力に対して抗し続け、いわゆる「軸の伸長(抗重力伸展活動)」を保持し続ける必要があるのです。
 
この重力に抗し続けるということができていなければ、腹部は潰れ、緊張が保てず、本来の腹部の役割を果たすことができません。
 
 
次に抗重力伸展活動と、腹部の筋群の関係性について解説します。
 

 
 

抗重力伸展活動と腹部筋群の関係性

身体の中で唯一重力方向に働く部位があります。
 
 
これは肩甲骨であり、重力に抗して身体を起こし続けて伸び続けている状態で肩甲骨は常に重力方向に働き、反対の力を生み出すことでより他の部位が重力に抗する感覚を得られやすいようにしています。
 
 
この肩甲骨を重力方向に下げている筋肉が「前鋸筋」です。
 
 
この前鋸筋は腹部の腹斜筋(外腹斜筋)と筋連結しています。
 
また外腹斜筋は対側の内腹斜筋と筋連結しており、「前鋸筋」の働きによって腹部の筋群も活性化します。
 
 
逆に前鋸筋が働いていない状態であれば、腹部の筋群は活性化を十分に行うことができません。
 
 
この前鋸筋の働きは腹部の筋群の安定化に繋がり、上記でも述べた「遠心性収縮」によって身体を抗重力位に保持することができるのです。
 
 
腹部の筋群の安定化には単独ではなく、身体全体の伸びの感覚の中で肩甲骨を下げ続ける(重力方向に働き続ける)ということが非常に大切になってくるのです。
 
 
最後に歩行と腹部の安定化について解説していきます。
 

 
 

歩行と腹部筋群の関係性

ヒトが歩く時には捻れの動きがポイントとなり、この捻れの動きは肩甲骨が起点となります。
 
 
捻れの動きは上記でも述べた「前鋸筋」が重要な役割を果たします。
 
 
前鋸筋は重力方向に肩甲骨を下げるだけでなく、下の図のように斜め前に肩甲骨を押し出す方向に付着しています。
 
 
つまり、前鋸筋が働くことによって肩甲骨は前方に突出し、この力は腹斜筋群へと伝わり、肩甲骨が起点となった背骨の回旋力を下へ下へと伝える働きがあるのです。
 
 
この前鋸筋によって下へ伝わった回旋力は腹斜筋によって、骨盤へ、そして下肢へ伝達していきます。
 
この回旋力を肩甲骨から下肢へ伝えるという役割も腹部筋群の重要な役割になります。
 
 
そして、回旋力が下肢に伝えられることによって片脚に体重移動が生じ、1歩が前に出て歩行という動作が成立するのです。
 
 
スタンディング アブドミナルでは回旋動作はエクササイズ中はできてませんが、前後、そして左右の傾きに対して身体を重力に対して抗し続けるために必要な腹筋群の活性化を図ることができ、これが結果的に腰部の安定性に繋がってくるのです。
 

 
 

スランティング アブドミナルで見られる代償動作

①腰がそってしまう
 
考えられる問題点:
 
・腹部の弱化
 
・軸の伸長不全
 
・肩甲骨の不安定性
 
 
②骨盤が動いてしまう
 
考えられる問題点:
 
・腹部の弱化
 
・軸の伸長不全
 

 

スランティング アブドミナルのポイント

肩甲骨を下げ続けて、前鋸筋と腹部の活性化を繋ぎ続ける
 
 
軸の伸長を保持し続ける
 

 

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクター
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・予防運動アドバイザー
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクターを習得。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

     

     

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    こころとからだの指針と紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善やマッサージ・整体による痛みのケア(関節痛:首痛、頸痛、首コリ、肩こり、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛み、足痛や足部の変形:外反母趾など)、循環改善・むくみケア・姿勢と歩きの改善を行なっております。 ホームページではレッスンの内容や料金について詳細がわかりますので、この記事の最後の「ホームページはこちら↓↓をクリック」からのぞいてみてください。

     

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