こんにちは、こんばんは、おはようございます
広島県福山市を中心に活動しています
理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。
本日はFRピラティス膝痛のためのエクササイズ「スロープ」についてのデモンストレーション動画と解説です。
動画は下の画像をクリックしてね!!
目次(Contents)
スロープの効果
スロープの効果は以下の通りです。
・足部の安定性向上
・膝のスラスト現象の改善
今回は足部の安定性と膝関節の関係性と、膝のスラスト現象について解説していきます。
足部の安定性と膝関節の安定性
膝は足部と、股関節の間にある関節であり、立位では足を土台としてその上に位置している関節になります。
この足部という土台が崩れてしまうと、膝の不安定性にも繋がってしまいます。
この足部という土台にはクッション性と剛性という2つの機能がありますが、この両者は歩行での前方推進性や床反力の緩衝には欠かせません。
また、足部には地面の形に足部の形を適応させ、平地以外でも歩くことができるように作用します。
つまりは、クッション性に加えて柔軟性が足部には求められてくるのです。
逆に言えば、足部の柔軟性が乏しい状態であれば、本来足部の内返しや外返しなどの動きによって足部の形を地面の形に適応させていくことができるのですが、この作用が破綻してしまえば、足部の上方にある膝で適応をしようとしてしまうことがあるのです。
膝には側方に靭帯が存在しており、そもそも左右方向の動きを制動する構造となっています。

このように関節には構造上得意な動きの方向と、不得意な方向があり、膝は屈伸は得意ですが、横への動きは得意ではないのです。
特に足部の柔軟性が破綻してしまっていれば、膝の動きにて足部の適応性を代償しようとしかねません。
足部の柔軟性低下も膝の不安定性に影響を与える因子であり、足部と膝には近接している部位であるこそ関係性があるのです。
膝のスラスト現象
上記のように足部の柔軟性が低下してしまえば、膝で足部での適応する動きを代償しようとするわけですが、これを膝のスラスト現象といいます。

例えば、足部が硬く前方に推進できなければ、足部で得た推進力が膝に分散され膝のスラスト現象を起こしている場合もあります。
これは股関節と足部の連動性が破綻してしまっていることによって生じることもあり、足部の(特に後足部の回内や回外の動き)動きに伴って、股関節の内旋・外旋と屈曲・伸展が連動しなければ、膝に対して捻転力と剪断力が同時に働いてしまい、膝外側スラストを招いていることもあります。
少し細かくまとめると、歩行時脚が前方に振り出されると股関節は屈曲・内転・外旋(腸腰筋の求心性収縮による)と足首の背屈と後足部の回外が連動します。
歩行周期での最終段階である前足部荷重によって蹴り出す時期には股関節は伸展・内転・外旋(ここでは腸腰筋は遠心性収縮する)と足部の底屈と後足部の回外、そして前足部の回内が連動します。
ここでのポイントは股関節の外旋と後足部の回外が連動しているということです。
この連動が破綻してしまえば、膝に捻転する力と剪断力が加わり、膝の関節面の接触が不十分であったり、半月板と骨の密着が不十分となり、膝の不安定性を招いてしまいます。
膝はぐらついてしまいスラスト現象が生じてしまうのです。
スラスト現象が生じているということは、前方推進力は分散されてしまっており、推進力自体が損なわれます。
スロープでは、この足部の柔軟性と膝の安定性(足部と股関節の連動)を高め、ピラティスの基本原則である軸の伸長によってこの2つの目的を達成することができるのです。
これは股関節のニュートラルポジションや足部のニュートラルポジションがとれているからこそ足部と股関節が連動し、最終的にピラティスの基本原則にもある効率的な運動や動きの統合へと繋がってくるのです。
スロープでみられる代償動作
①膝が曲がり、スラストが生じる
考えられる問題点:
・足部の柔軟性低下
・軸の伸長不足
②殿部が引けてしまう
考えられる問題点:
・腸腰筋の弱化
・足部の柔軟性低下
スロープのポイント
・軸の伸長を保持し続ける
・身体のニュートラルポジションを保持し続ける
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この記事を書いた人
Daisuke Nobuchika
・ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクター
・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
・予防運動アドバイザー
・歩行アドバイザー
・側弯トレーナー
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクターを習得。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。
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