FRピラティスエクササイズ「バイシクル」解説

 

 

こんにちは、こんばんは、おはようございます

 

 

広島県福山市を中心に活動しています

 

 

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

 

 

本日はFRピラティスミドルエクササイズ「バイシクル」についてのデモンストレーション動画と解説です。

 

動画は下の画像をクリックしてね!!

 

 

 

バイシクルの効果

バイシクルの効果は以下の通りです。
 
 
股関節の柔軟性の向上
 
股関節の協調性の向上
 
 
今回は、股関節の柔軟性向上の中で使用される身体の筋神経学的機序の解説と、股関節骨盤帯腰部の協調性と左右の股関節の協調性について解説していきます。
 
 

 
 

股関節の柔軟性向上(相反神経抑制)

股関節の柔軟性を向上していくために、ピラティスでは積極的に「相反神経抑制」という身体の生理学的な機構を利用します。
 
 
簡単に説明すると股関節を屈曲させる腸腰筋が作用するとき、関節の動きが円滑になされるように、拮抗作用をもつハムストリングスは緩むという作用が働きます。
 
 
これは全身の関節や筋肉で作用するものです。
 
 
バイシクルでは開肢位で両股関節を引き込みますが、エクササイズ中も引き込んでいる股関節を屈曲位で保持し続けることで相反神経抑制が働き、ハムストリングスが緩んでくれるのです。
 
 
筋肉の硬結による関節可動域制限が解除されることで円滑に関節を動かすことができます。
 
 
もし、筋肉の硬さをとろうとして、痛いながらもストレッチを繰り返してしまうと痛みに対して筋肉が防御性収縮を引き起こしてしまうため、逆に筋肉が硬くなってしまう場合があります。
 
 
安全性を考慮する上でも上記のように相反神経抑制という神経機構を利用すると身体を痛めることなく関節の柔軟性を向上させることができるのです。
 
 
バイシクルでは片脚は股関節を引き込んだ状態で保持し、反対側の足はマットに下ろしていきますが、引き込んでいる下肢に対して下ろしていく足が負荷となり、上げている脚の引き込み力(腸腰筋の促通)を促すことになります。
 
 
下ろす側の足よりも股関節を引き込んで保持しておくことがポイントになります。
 
 

 
 

大腿骨・骨盤帯・腰部の協調性と左右股関節の協調性

大腿骨、骨盤帯、腰部には骨盤大腿リズム、腰椎骨盤リズムという動きの連動が起こります。
 
 
股関節の動き 大腿骨の動き 骨盤帯の動き 腰椎の動き
屈曲 前方 腸骨Pi/Outflare、坐骨内転 後弯(屈曲)
伸展 後方 腸骨As/Inflare、坐骨外転 前弯(伸展)
外転 外側 坐骨外転 側屈
内転 内側 坐骨内転 側屈
外旋 外回し 腸骨Outflare 回旋/側屈
内旋 内回し 腸骨Inflare 回旋/側屈
 
上記の図と表のように、股関節の屈曲に伴って骨盤は後傾、腰椎は後弯位となります。
 
これは腰椎を積極的に潰しているわけではなく、軸の伸長を保持した状態で股関節を屈曲していった延長上にあるということです。
 
 
バイシクルでは軸の伸長を保持したまま、引き込んでいる側の股関節の屈曲を行うことで腹斜筋による骨盤の後傾と腰椎の後弯位を保持した状態を構成し、エクササイズを行います。
 
 
この引き込んでいる股関節を保持した状態で反対側の股関節は伸展し、恥骨結合からの骨盤帯の回旋の協調性と下肢を下ろしていく際の腰椎不安定性による腰椎の前傾を予防しています。
 
 
引き込んでいる股関節を保持し続けることで、下ろしている側の下肢の股関節の分離運動を円滑に行うことができ、腰部の伸展による代償を防ぐことができるということになります。
 
 

 
 

バイシクルでみられる代償動作

①骨盤がぐらつく
 
考えられる問題点:
 
上げている側の股関節の引き込み不足(腸腰筋の弱化)
 
股関節の柔軟性の低下
 
 
②下肢を下げる時に腰部が伸展してしまう
 
考えられる問題点:
 
上げている側の下肢の引き込み不足(腸腰筋の弱化)
 
下げる側の股関節の柔軟性の低下
 
 

 
 

バイシクルのポイント

 
上げている側の足の股関節を引き込み続ける
 
 
軸の伸長を意識し続ける
 
 

 
 

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクター
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・予防運動アドバイザー
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクターを習得。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

     

     

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