FRピラティスエクササイズ「ローリングライクアボール」解説

 

 

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広島県福山市を中心に活動しています

 

 

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

 

 

本日はFRピラティスミドルエクササイズ「ローリングライクアボール」についてのデモンストレーション動画と解説です。

 

動画は下の画像をクリックしてね!!

 

 

ローリングライクアボールの効果

ローリングライクアボールの効果は以下の通りです。
 
脊柱のCカーブの促通
 
腹筋群の促通
 
 
今回はローリングライクアボールの中でもどのようにして脊柱のCカーブを構成しているのかということとその中で軸の伸長という基本原則がどのような部分に組み込まれているのかという部分について解説していきます。
 

 

軸の伸長を保持した中での脊柱のCカーブ

軸の伸長というピラティスの基本原則(特に姿勢を構成する基本原則)を構成する身体的な原則は以下の通りです。
 
正中化
 
アライメント
 
コアの制御
 
肩甲骨の組織化
 
足のアーチ
 
 
 
これら5つの構成要素によって軸の伸長は達成されます。
 
言い換えると軸の伸長は上記5つが達成されておれば自ずと構成されるため、軸の伸長が出来ているかどうかという部分のチェックポイントとしてみることができます。
 
1つでも達成されていないものがあるのであれば、軸の伸長は達成されていないということになります。
 
 
では次に脊柱のCカーブについてです。
 
まず、脊柱の軸の伸長が達成されているポジションを確認してみましょう。
 
脊柱は軸の伸長がなされている時、頸部前弯、胸部後弯、腰部前弯を呈します。
 
 
脊柱のCカーブでは腰椎は前弯位ではなく、後弯位となりますがこれは軸の伸長を構成する肩甲骨の組織化(下制・外転による胸部のCカーブ)の延長線上にある腰部の後弯位となります。
 
どのようなことかというと、肩甲骨の組織化には前鋸筋の作用が不可欠になります。前鋸筋は同側の外腹斜筋と筋連結し、下部胸椎のCカーブを強調します。そして、外腹斜筋は対側の内腹斜筋と筋蓮結し、内腹斜筋は求心性に収縮することで骨盤帯を後傾させます。
 
 
 
これらの筋群は身体が直立している時は背筋群の作用による脊柱を起こす作用に対してのバランサーとして働き、歩行の中では脊柱の回旋力を生じさせ脊柱のカップリングモーションの起点となる役割を果たします。また、内腹斜筋は腸腰筋と協調的に働くことで骨盤帯や腰部の安定化の役割を担います。
 
 
筋肉には求心性の収縮(筋肉が縮まる方向に収縮)と遠心性の収縮(筋肉自体は引き延ばされているが、収縮力によって制動をかけている)、また等尺性収縮(筋肉の長さは変わらないが収縮している)といった収縮様式があります。
 
 
身体が直立している時には上記の筋群は遠心性収縮を主として身体が後ろに倒れないように制動します。
 
ローリングライクアボールでは上記筋群を求心性収縮した状態で保持をします。
脊柱の感覚では積極的に前面を潰すというより、背面を引き延ばすという感覚です。
 
 
 
前面を積極的に潰してしまえば、軸の伸長の構成要素である「アライメント」や「コアの制御」といった原則を達成することができなくなるのです。
 
 
前面を潰すというより、背面を引き延ばすという部分を念頭においてエクササイズ中の軸の伸長の感覚が崩れないように意識しましょう。
 
 

 
 

Cカーブの中でどのようにして軸の伸長の感覚を保持するか

上記の様に軸の伸長の感覚を保持したままでエクササイズを行う為には、肩甲骨の下制・外転位の保持と頭頸部の軸の伸長の保持が必要不可欠となります。
 
 
頭頸部の軸の伸長の特徴は、肩甲骨が下制することで頭頸部の軸の伸長の反作用力を生み出し、この反作用力に対して頭頸部の軸の伸長を誘導し、軸の伸長の方向性を明確にしているのです。
 
 
逆に肩甲骨の下制位が保持できていなければ、頭頸部は軸の伸長を達成できません。
 
 
 
肩甲骨の位置と頭頸部の軸の伸長を常に意識しながら行うことで、身体全体の軸の伸長を崩すことなく、脊柱のCカーブを行うことができます。
 
また、エクササイズ中は常に両股関節を引き込んでいる位置であり、腸腰筋の求心性収縮を保持した状態になります。
 
 
大腿骨と骨盤帯、そして骨盤帯と腰椎は大腿骨盤リズム、腰椎骨盤リズムという2つの連動する動きがあります。
 
簡単にまとめると股関節の屈曲に伴い、骨盤は徐々に後傾し、骨盤の後傾に合わせて腰椎は後弯になります。
 
上体は肩甲骨と腹斜筋の作用で腰部が後弯位に、下半身からは股関節の屈曲位の保持により大腿骨盤リズム、腰椎骨盤リズムより腰部が後弯位に誘導されます。
 
上体から、そして股関節のコントロールの結果、腰部は後弯位を呈するということになります。
 
 

 
 

ローリングライクアボールでみられる代償動作

①頭頸部が屈曲してしまう
 
考えられる問題点:
 
肩甲骨の下制位の保持ができていない(前鋸筋の弱化、腹斜筋の弱化)
 
胸部の柔軟性の低下(胸部のCカーブが十分構成できない)
 
 
②股関節屈曲位での保持が出来ない
 
考えられる問題点:
 
腸腰筋の弱化
 
股関節の柔軟性の低下
 
 

 
 

ローリングライクアボールのポイント

 
肩甲骨の下制の保持
 
頭頸部の軸の伸長の感覚を保持する
 
股関節の屈曲位の保持
 
 
 

 
 

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクター
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・予防運動アドバイザー
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクターを習得。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

     

     

     

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