FRピラティスエクササイズ「ダート」解説

こんにちは、こんばんは、おはようございます

広島県福山市を中心に活動しています

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

本日はFRピラティスベーシックエクササイズの「ダート」の解説です。

動画は下の画像をクリックしてね！！

目次（Contents）

1 ダートの効果
2 肩甲骨・胸椎・胸郭の動き
3 ダートのポイント
4 お知らせ
5 Bodywork Salon Compassesとは

ダートの効果

ダートの効果は以下の通りです。

・背面筋を活性化する（特に胸棘筋と下後鋸筋、菱形筋）

上記の背面筋といっても、腰をそるための筋肉や頸をそるための筋肉ではなく、胸椎の後弯位を支えるための筋を促通することが目的になります。

言い換えれば胸部の伸展をさせる筋肉を活性化し、体を重力に抗して起こしたときに背骨のニュートラルが保持しやすい状態にするということになります。

ここで重要なことは肩甲骨の動きになります。

以前も述べましたが、胸部の動きは肩甲骨により誘導され連動して動くためです。

では、ここで肩甲骨の動きと胸椎の動きの連動についてもう一度おさらいしてみましょう。

肩甲骨	胸椎
両側の前方突出	屈曲
両側の後退＋肩関節伸展	伸展
両側の前方突出＋肩関節屈曲	伸展
一側の前方突出＋対側の後退	回旋
一側の上方回旋＋対側の下方回旋	側屈
両側の上方回旋	伸長
両側の下方回旋	伸長

※「伸長」とは肋骨が引きあがって、骨盤と胸郭との間が開いている状態。

ダート中の肩甲骨の動きは両側の後退＋肩関節伸展と両側の下方回旋の動きになります。

ダートでの胸椎の動きは伸長位を保ちながら胸椎の伸展ということになります。

また、もうひとつ重要なのが、ダートでは肩甲骨は常に下制を行っているため、肩甲骨の挙上という動きはなく、この肩甲骨が下制位にある状態で菱形筋がはたらくということになります。

菱形筋は肩甲骨を挙上・内転させる筋肉として知られていますが、肩甲骨が安定している状態では上位胸椎の伸展の役割を担います。

つまり、胸椎の伸展になります。

胸椎全体の伸展を行うためには、肩甲骨が下制位にあるということはエクササイズ中のポイントになります。

では次に肩甲骨の動きと胸椎の動きに加えて胸郭の動きも交えて解説し、下後鋸筋の役割について解説をしていきます。

肩甲骨・胸椎・胸郭の動き

結論から言えば、両側の肩甲骨の下制→胸椎の伸展→胸郭の前面が開き、全体として胸郭が引きあがる動きとなる。

図に表してみます。

ダートでのこの下後鋸筋は胸部の特に下部を伸展させてくれます。

まとめると

肩甲骨を下制位に保つことで上位胸椎の伸展は菱形筋が行う。

下部胸椎の伸展は下後鋸筋が行う。

全体としての伸展は胸棘筋が行う。

バリエーションでは肩の伸展の要素を増やしていくことで胸椎の伸展をより活性化し、足でポールを挟む場合はハムストリングスを活性化していきます。

ダートのポイント

・頸部を後ろに潰さない（そり過ぎない）

・腰部を後ろに潰さない（そり過ぎない）

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この記事を書いた人

Daisuke Nobuchika

・理学療法士
・ファンクショナルローラーピラティスアドバンスインストラクター
・Yoga Teacher（Triyoga®︎、3A`s）
・予防運動アドバイザー
・歩行アドバイザー
・側弯トレーナー
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナルローラーピラティスアドバンスインストラクターを習得。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

Bodywork Salon Compassesとは

こころとからだの指針と紡ぐBodywork Salon Compassesではヨーガとピラティスを通じた心身コンディショニング・姿勢の改善やマッサージ・整体による痛みのケア（関節痛：首痛、頸痛、首コリ、肩こり、背部痛、腰痛、股関節痛、膝痛み、足痛や足部の変形：外反母趾など）、循環改善・むくみケア・姿勢と歩きの改善を行なっております。ホームページではレッスンの内容や料金について詳細がわかりますので、この記事の最後の「ホームページはこちら↓↓をクリック」からのぞいてみてください。

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