ニュートラルの状態で動けている時になぜ効率的な動きになれるのか

 

こんにちは、こんばんは、おはようございます

 

 

広島県福山市を中心に活動しています

 

 

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

 

 

今回はニュートラルで動くとなぜ効率的な運動になるのか?

について書いていきたいと思います。

 

インナーマッスルとアウターマッスルの代謝の違い

筋肉は大きく分けてより骨の近くに存在するインナーマッスルと表層に位置するアウターマッスルに分けられることはアライメントの記事で書いていきました。(アライメントの記事はこちらから

 

またインナーマッスルは単関節筋として、アウターマッスルは多関節筋として存在していることが多く、単関節筋とは1つの関節を跨いでいる筋で多関節筋とは一つの線維で多くの関節を跨いでいる筋であることも以前書きました。

 

ここで表にしてまとめてみます。

  インナーマッスル アウターマッスル
代謝 有酸素(TCA回路系) 糖代謝
動き 小さい 大きい
赤い 白い
持久性 長い 短い
別名 単関節筋 多関節筋

 

今回はなぜニュートラルである状態で動けば効率的になるのかどうかということについてなので、このインナーマッスルとアウターマッスルのエネルギー代謝について深めてみましょう。

※ここでいう効率的とは動きの連動が円滑であることや、身体自体のエネルギー代謝が最小限であることです。

 

インナーマッスルとアウターマッスルの代謝機能の違いを表にしてまとめてみます。

  インナーマッスル アウターマッスル
代謝の仕方 O2消費 糖消費
赤い 白い
ヘモグロビン量 多い インナーマッスルより少ない

ヘモグロビンは酸素と結合して酸素を全身へ運ぶ働きがあります。

酸素は呼吸で入れ替えることができますが、糖分は身体に蓄えられているものしか瞬時には使うことができません。

 

これらのまとめのように、インナーマッスルは赤筋として持久性に優れており、アウターマッスルは白筋として瞬発力に優れているということになります。

 

筋肉の種類や代謝の仕方がそもそもインナーマッスルの方が効率的であり、その分、持続性があるということです。

 

持久性に優れているということは何かを保持することに長けているということにもなります。

 

 

つまり、姿勢を保持したり、関節のポジションを保持することに優れているとうことになります。

 

アウターマッスルは瞬時の動きの制動や動きそのものを構成しています。

 

微細な動きのコントロールをする位置感覚

ここまで筋肉が関節の状態を感知し、その位置のコントロールに関わっており、その筋肉の特徴について書いてきました。

 

この関節の位置や身体の位置を知覚する感覚を位置覚といいます。

 

筋肉の他に関節包や靭帯、皮膚などもこの位置覚に関わっています。

 

この位置を感知するということは、ピラティスの基本原則である「気付き」や「集中」という原則を促していくために必要な要素になってきます。

 

この基本原則はピラティスだけでなく、ヨガのアーサナや、臨床で行う運動療法にいかしていくことも十分できます。

 

姿勢の微細な変化やその感知を筋肉が行うことで、運動の方向性の調節や必要なパワーの調整を詳細に行うことができます。

 

この位置覚という感覚は自動的な運動の中で静的に保持をする部分や次の運動の計画を立てていくために非常に大切な情報になります。

 

全身がニュートラルになると、どのような感覚になるのか

全身がニュートラルな状態(ここでは骨と骨の関係性としてのアライメントとしてとらえてください)では身体はどのような状態になるのでしょうか。

 

 

インナーマッスルがニュートラルであることを感知し、その調整にもかかわっているということは上記でも述べた通りです。

 

 

全身がニュートラルである状態を理解するには、ピラティスの構成要素をおさらいしていくと明確になります。

 

 

姿勢を構成する要素が③アライメント④正中化⑤肩甲帯の組織化⑥コアの制御⑦足のアーチであり。動きを構成する要素が⑨関節の分離運動⑩脊柱の分節的運動⑪選択的呼吸でした。この橋渡しをしているのが⑧軸の伸張です。

 

 

全身がニュートラル(アライメントが成立している時)である時は、軸の伸張、つまり直立して立っている状態であり、頭のてっぺんをより上に上に伸ばしていっている状態になります。

 

 

反対にニュートラルでない状態は身体が上に伸びていなくて潰れている状態であるといえます。

 

 

アライメントというピラティスの構成要素一つをとっても直立位に繋がっているということが理解できますね。

 

 

しかし、各々の関節がニュートラルである状態が分かっていなければ軸の伸張という動きに繋がっていくための橋を渡っていくことが出来ませんね。

 

 

なので、次回からは各々の関節(骨と骨との位置関係)がどの状態であニュートラルなのかを一つ一つ見ていってみましょう。

 

 
 

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクター
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・予防運動アドバイザー
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクターを習得。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。
     
     
     

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