「記憶」を辿る。

 

 

こんにちは、こんばんは、おはようございます

 

 

広島県福山市を中心に活動しています

 

 

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

 

 

記憶を追跡することと、体・神経系の反応について前回はあげました。(前回の記事はこちらから)

 

 

今日は記憶をめぐり、追跡し辿っている時に感覚器や運動器官にどのようなことが起こっているのかということを書いていきたいと思います。

 

活性化するための閾値

 

生理学的に神経が活性化するラインを「閾値」といいます。(閾値についての記事は別にあげます)

 

 

細胞は常時電気を帯びており、これを電位といいます。(電位についての記事は別にあげます)

 

 

閾値に到達していない場合の電位を安静電位、閾値に到達し活性化している電位を活動電位といいます。

 

 

感覚器官や運動器官が動く際には神経系の興奮がこの閾値に到達している状態です。

 

 

要は閾値に神経系の興奮が到達していなければ感覚器官や運動器官は活性化した状態にはなりません。

 

 

閾値に到達するかしないかぎりぎりのラインに神経系の電位が到達している時は少しの刺激でも活動電位に到達し、活性化しやすい状態になります。

 

 

逆に閾値まで距離があれば、その分活性化しにくいということになります。

 

 

では、記憶を辿っている状態と身体の反応の関係性についてこの閾値をトピックに考えてみましょう。

 

 

反応しやすい身体


 

身体の反応は周囲の情報とそれに対する神経系の閾値に到達するか否かという受動と閾値の関係性によります。

 

周囲の情報が閾値に到達するという刺激になります。

 

この刺激には大小や速遅があり、人が認識できないほどの(極端に小さい、あるいは極端に大きい)刺激であれば反応できないという状況になってしまいます。

 

人は刺激があればそれが「どんな刺激だったのか」ということを刺激があった後に確認し、それを言語化する、そして記憶するというカテゴリーを辿ります。

 

しかし、その刺激が脅威となり、自分が身体で対応しきれないあるいは反応を強制的にシャットダウンさせられてしまった場合、その刺激のことを「自分にとっては害になる刺激」として認知されてしまいます。

 

例えば「あの音を聞くと恐怖を感じる」と言った感覚です。

 

その害であった刺激自体を脳は記憶として(予測的な危険認知のレベルから自分が身体でどのような反応をすれば回避できるか、もしくはこの刺激は自分にとっては全く対処できない対象としての)蓄積し、身体はその刺激に対しては活性化しやすい状態を維持し続けようとします。

 

この状態はリラックスという神経系の活性化と脱活性化のバランスが取れている状態が破綻し、極端に活性化に近い状態が持続されているという状態です。

 

活性化状態からフィードバックすることができるといいですが、フィードバックできないいわゆる活性化状態が続いてしまうと、脳では制御できない末端の暴走状態になります。

 

次にこれらの神経系の活性化とヨーガの八支則について考えてみましょう。

 

体の反応と脳、そしてヨガ

ヨガでは八支則があり、ヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナヤーマ、プラティヤハーラ、ダーラナ、ディヤーナ、サマーディという8つの構成要素があります。

 

 

よくヨガ教室でやるのはアーサナ(ポーズ)、プラーナヤーマ(調気法)、瞑想ではないでしょうか。これら以外にもヨガの状態としては5つ在るということですね。

 

 

では、体の反応と脳、そしてヨガについて。

 

 

先ほど上記でも挙げましたが、活性化状態が続くと末端の暴走状態で在るということをあげました。

 

 

この状態は、脳のプログラミング通りに身体が働いていない状態です。

 

 

脳のプログラミングによる閾値に対する活性化までの準備が整っていれば身体反応として環境に適応して行動することができるのですが、脳のプログラミングと末端の(感覚器官や運動器官の)閾値までの準備が一致せず、言い換えれば誤作動を起こしてしまっている状態になります。

 

 

ヨーガの練習としてアーサナというポーズの練習をしますが、この練習中には自分の体がどのような状態にあるのかということを観察していきます。

 

 

観察している時には、感覚器官からの情報とポーズを保持している運動器官とその間の脳のプログラミングをすり合わせている状態になります。

「この感覚に対してどこに、どこまで、どれくらい力を入れるといいのか」

「どの状態であれば保持することができるのか」

 

これを積み重ねていくことで、制感(プラティヤハーラ)の状態に近づいていきます。

 

制感とは感覚を無理やり制御するのではなく、神経系でいう活動電位に達するまでの電位の調整と捉えることもできるでしょう。

 

 

活動電位にまで達すれば活性化し、反応という身体活動にまで繋がりますが、安静電位を保持することができれば反応という活動にまで至りません。

 

 

活動電位に達している状態での神経系の調整と安静電位レベルでの神経系の調整のどちらもヨガでは行なっていきますが、活動電位の調整→徐々に安静電位の調整へという段階で取り組んでいきます。

 

 

これは点数化したりすることができるものではなく、日々変化するものです。

 

 

この活性化や閾値、活動電位、安静電位については食事も非常に大切になります。

 

 

また日頃のケアも非常に大切になります。

 

 

少しでも皆様の神経系が幸せに向かって電位を調整できますように。

 

 

 
 

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。

     
     
     

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