『機能障害と関節 VOL9』

こんにちは、こんばんは、おはようございます

 

広島県福山市を中心に活動しています

 

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

 

『機能障害と関節』

スパインツイスト

今回のピラティスエクササイズはスパインツイストというエクササイズです。

 

スパイン=Spine=脊柱(背骨)という意味です。

 

ツイスト=捻るという意味です。

 

このエクササイズでは背骨の捻れを行うエクササイズなのですが、関節という視点から今回も見ていこうと思います。

 

関節の特徴として、closeという動き(関節面同士が接近する)を加える事で関節軟骨から滑液という関節の潤滑液が関節軟骨から滲出して関節の滑走性が大きくなります。

逆にdistruction(圧迫、関節面同士がぶつかる)が加わると関節面同士がぶつかってしまい動きが鈍くなってしまいます。

 

つまり、ある一定の部分にdistructionが加わっているということはその部位の関節の動きは制限されてしまい、背骨の関節1つ1つが動かなくなってしまいます。

 

では1つ1つの背骨の関節(椎間関節)が動かないことでどのようなことが起こるでしょうか?

 

1つは全体の可動性が低下するという現象が起こる。

または、同じように可動範囲を動けているのであれば、どこかが代償的に過剰に動いてしまっているということになります。

 

この過剰に動く部分が以前から挙げている腰仙関節であればさらに歪み力が助長されてしまいます。

なので、歪み力を1ヶ所にかけないようにするためにも関節を1つ1つ動かすことができるということは必要であり、本来力の伝達や運動の繋がりがなされていればその関節は動いてくるということになります。

 

では、背骨を捻っているための起点となる部位はどこになるのでしょうか?

 

それは胸椎(もしくは肩甲骨といってもいいと思います)になります。

(グレイ解剖学より出典)

肩甲骨の誘導にて胸椎が回旋し、上方、下方へ力が伝達していきます。

 

しかし、回旋運動の起点である胸椎ですが、胸椎の周りには胸郭という肋骨で囲まれている空間があり、中は肺で満たされています。

(グレイ解剖学より出典)

 

(グレイ解剖学より出典)

 

(グレイ解剖学より出典)

そのため、胸椎と肋骨との関節(胸肋関節)や胸郭自体の硬さ(肋骨の間の筋肉の柔軟性)、肺の拡張能(肺の硬さ)に脊柱の回旋という動きも影響を受けているということになります。

 

肺(もしくは呼吸という運動)は心理的緊張や環境要因の影響を受けます。

 

そのため、単に外部からの歪みとは捉えられないこともあります。

 

また胸椎の動きといっても、その動き自体が肩甲骨を起点している部位と、胸椎の中でも形態が頸椎に類似しているため、頸椎の動きに起因している部位もあります。これは胸椎(胸郭)でも上位の部分になります。

 

ということは、歪み力がかかりやすいのは、

①腰仙部

②頚胸部(上位胸郭を含む)

 

ということが動きの意向や形態的特徴を見ていけばわかってきます。

 

腰仙部の機能障害は殿部や大腿部の引きつり、痛み・しびれといった症状、頚胸部は肩コリ、頚こり、筋緊張性の頭痛といった症状に関わっていることも多々あります。

 

では、この歪みに対して、スパインツイストはどのように関わることができるかですね。

 

重要ポイントは

①先ずは背骨が立っているポジションを取ることができるかどうか

②骨盤を起こして座ることができる筋力があるかどうか

③肩甲骨の柔軟性があるかどうか

④頚胸部をつなげて動かす→分離して動かすへ

⑤腰仙部を安定させて、胸椎からの力の伝達を股関節によってコントロールすることができるか

⑥緊張しすぎないこと(呼吸を連続して行えているか)

 

このエネルギーの伝達やエネルギーの方向性を身につけることで、症状に対する対症療法に加えて、セルフケア、セルフメンテナンスも行えます。

 

次回も座って行うエクササイを例に関節の機能について考えていきたいと思います。

 

※エクササイズを行う場合、必ず専門家の指導を仰いで行なってください。

 
 

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクター
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・予防運動アドバイザー
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクターを習得。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。
     
     
     

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