『ピラティスの基本原則〜肩甲帯の組織化:Shoulder Girdle Organization〜』

こんにちは、こんばんは、おはようございます

 

広島県福山市を中心に活動しています

 

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

 

ピラティスの基本原則〜肩甲帯の組織化:Shoulder Girdle Organization〜

ピラティスの基本原則:
身体を重力に抗して(1Gに対して)起こし、身体全体の動きを統合(連動)させ、動きに繋げる原則。 基本原則には以下の要素があります。
 
⒈気づき
⒉集中
⒊正中化
⒋肩甲帯の組織化
⒌アライメント
⒍コアの制御
⒎足のアーチ
⒏軸の伸長
⒐関節の分離運動
10.脊柱の分節的運動
11.選択的呼吸
12.リズム&フロー
13.動きの統合
14.効率的な運動
 
上記の「軸の伸長」というのは、重力に対して身体を起こしている状態であり、頭頂は床から一番遠い位置にある状態になります。
 
この「軸の伸長」を効率的にかつ最大限に行っていくためには身体的要素として③〜⑦の要素が非常に重要です。
 
今日はこの中の1つである「肩甲帯の組織化」について見ていきましょう。
 
 

肩甲骨の構造

 
肩甲骨は身体の背面に位置する骨で、まるで天使の羽のように左右に翼のように位置しています。
 
肩甲骨は末端では上腕骨と肩甲上腕関節を形成します。
 
より身体の中心に近い部分での関節は鎖骨との関節である肩鎖関節のみです。
 
肩甲骨はこの鎖骨を介して胸骨に連結しています。
 
背中を動くので、胸郭と関節を形成しているように感じるかもしれませんが、関節構成帯である、関節包や靭帯はなく、筋肉でのみ背面では胸郭や背骨と連結しています。
 
そのため、非常に動きの自由度が高いですが、筋肉の硬さの影響を受けやすいとも言えますね。
 
 
 

肩甲骨の身体での役割

肩甲骨の役割の1つは、腕を大きく上げるために肩甲骨が動くことでそれを可能にしています。
 
もう1つは、直立している時に、唯一重力方向に働き、頭頂から重力に抗して上に伸び上がっていくためのカウンターとして働いています。
 
これは作用反作用とも言い換えることができますね。
 
逆に言えば肩甲骨が下がらず、耳に近づいている状態では、頸は縮んでしまい、上に伸び上ることができなくなってしまいます。
 
最後にもう一つは、歩く時の腕からの推進力を生み出しています。
 
肩甲骨を前方突出させる筋肉である前鋸筋は腹部の筋肉である外腹斜筋と連結しており、この筋連結を介して、身体の捻りを生み出し、歩行中の推進力を生み出しています。
 
またこの肩甲骨の動きにより、背骨のカップリングモーションへと繋がり、歩行中の背骨の衝撃吸収能力を高めることにも繋がっています。
 
 
 

肩甲骨の組織化~発達の中で身につけるもの~

私たちは、肩甲骨を組織化しようとしなくとも、赤ちゃんが成長していく過程でそれを身につけています。
 
肩甲骨の組織化の動きは肩を引き下げる(耳から肩を離す動き)下制という動きと、肩甲骨同士の間隔を引き離していく外転といく動きになります。
 
赤ちゃんはまず、上むきに寝てる状態で手を天井に伸ばしたり、また両足をつかんだりして、手を遠くに遠くに伸ばそうとします。
 
次にうつ伏せです。うつ伏せでは頭をまず上げ、ついで肘で床を押して胸を床から持ち上げていきます。この時、肩甲骨は下制・外転しています。
 
そしてハイハイ、四つ這いへと徐々に重力に抗した状態になります。
 
この過程で行っていることは、肩甲骨を引き下げて(耳から肩を遠ざける動き)遠くを見る(頭頂から頭を上に向かって伸ばして起こす)ということです。
 
発達の過程で私たちは必要な動きや機能を習得していっているのです。
 
 
 

肩甲帯の組織化を促すエクササイズ

アームアークス:ベーシックエクササイズ

スワン:ミドルエクササイズ

 

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    この記事を書いた人

    Daisuke Nobuchika

    ・理学療法士
    ・ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクター
    ・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
    ・予防運動アドバイザー
    ・歩行アドバイザー
    ・側弯トレーナー
    広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス アドバンスインストラクターを習得。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。
     
     
     

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