『機能障害と関節 VOL5』

こんにちは、こんばんは、おはようございます

 

広島県福山市を中心に活動しています

 

理学療法士、ヨーガ・ピラティスパーソナルトレーナーのダイスケです。

 

股関節と骨盤と。


 

   

股関節は表面と深部と分けることができますが、骨盤は表面と裏側に分けることができます。

 

なので、内臓の影響や外力の影響のどちらも受ける可能性があるのが骨盤と思ってください。

 

また骨盤は股関節によって脚と連結しており、仙骨を介して脊柱と連結しています。

 

つまり、「股関節」と「腰仙関節」の影響を受けます。この股関節の位置と腰仙関節の位置は一直線ではないため、この時点で歪み力が掛かっている状態になります。

 

仙腸関節は靭帯で覆われている関節でも動きがほぼないと言われています。

 

逆に言えば、腰仙部のコントロールと股関節のコントロールが同時に協調的にできていなければ腰仙関節もしくは股関節に歪み力が偏っていきます。

 

このバランスが崩れると片方の関節に対して「過負荷」となり、VOL1でもご紹介しているように炎症に繋がっていきます。

 

これによって痛みやしびれ感がといった症状が出てきてしまう可能性が高まります。

 

なのでこの脊柱と股関節の運動方向を協調的に働かせる必要性があります。

 

ここで、腰部、骨盤、股関節周囲の解剖学の特徴を見てみましょう。

 

股関節の前面は腸骨大腿靭帯という人体で一番大きな靭帯が存在しています。

 

骨盤の前面には、腹部の筋肉(腹斜筋、腹横筋)や腸腰筋、骨盤底筋など、骨盤自体を閉鎖位にする筋肉が多数存在しています。

 

まとめると、腰部、骨盤、股関節の前面には、靭帯でも、筋肉でも閉鎖位を保持する働きをする組織が多くあるという特徴があります。

(股関節の前面図:靱帯)

(股関節前面図:筋肉)

(腹部の筋肉)

 

また、類人猿との比較解剖学的な特徴としては、類人猿に比べて、人の大腿骨の前捻角は大きく、大腿骨の捻れの方向性は外側に捻っていく外旋方向へ形態を変化させています。

(グレイ解剖学より出典)

 

併せて類人猿に比べてヒトの股関節は伸展位にあり、股関節の外旋と伸展という動きはセットと考える事が出来ます。

 

これらから歩行(歩き)のことを考えてみると…

 

歩行時も、立っている方の足では股関節の伸展に伴い前面の腸骨大腿靱帯と腸腰筋が制動機能を果たし、骨盤は腹横筋、腹斜筋によって閉鎖位を保持します。骨盤は閉鎖位を相対的に股関節は外旋(外側に開く)方向に開きます。

 

骨盤は脊柱の回旋動作が起こったとしても、閉鎖位を保持し土台としての役割があり、股関節は上方からのエネルギーを地面へと伝えていくために働きます。

 

歩行では股関節や骨盤、腰部、股関節以外にも膝や足部も関わってきますので、エネルギーを最終的に地面に伝えるための下部の機能も知っていく必要があるでしょう。

 

関節の形態を知っている事や、運動範囲という事を知っておくとその関節自体が持っているキャパシティを知る事ができるので、とても役立ちます。

 

逆に言えば、筋肉のみのコントロールができてもその関節の動きや特徴を知り動きの幅を獲得できていなければそのキャパシティをいかすことはできないかもしれません。

 

そのキャパシティを超えないために、筋肉が固めてしまったりすることもあります。

身体にとって過剰は抑えたいものです。

なので、時間をかけて防御反応を確認しながらしなければなりません。

 

次回は、膝の歪みについて取り上げて考えてみようと思います。

 
 
 
 

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この記事を書いた人

Daisuke Nobuchika

・理学療法士
・ファンクショナル ローラー ピラティス マスタートレーナー
・Yoga Teacher(Triyoga®︎、3A`s)
・予防運動アドバイザー
・歩行アドバイザー
・側弯トレーナー
広島県福山市出身。小学校から社会人にかけてバスケットボールを続けてきました。高校生の時に人の役に立つ仕事に就きたいという思いと部活のトレーナーが理学療法士であることもあり、理学療法士を志す。2011年、理学療法士免許習得。総合病院、整形外科病院在籍中にピラティス、ヨガに出会う。2017年ファンクショナル ローラー ピラティス マスタートレーナーを習得。現在、理学療法士として臨床現場とインストラクターとして活躍中。 また、臨床中に患者様と関わる中で「病気になる前の予防の重要性」を感じ、『病気に囚われない予防の実現』を人生のテーマに日々邁進している。
 
 
 

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